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レミーのおいしいレストラン (2007)

RATATOUILLE

監督
ブラッド・バード
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4.03 / 評価:1871件

解説

並外れた料理の才能を持ち、一流シェフになることを夢見るネズミと、料理の苦手な見習いシェフの出会いが巻き起こす奇跡を描いた感動物語。監督は、大ヒット作『Mr.インクレディブル』のブラッド・バード。声の出演にはコメディアンのパットン・オズワルト、『アビエイター』のイアン・ホルムなど実力派が名を連ねる。数々の名作アニメを生み出してきたディズニーとピクサー作品ならではの、細部にまで凝ったクオリティの高い映像は必見。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

料理が大好きで、一流レストランのシェフになることを夢見るネズミのレミーは、ある日、尊敬する料理人グストーの店にたどり着く。そこで働くシェフ見習いのリングイニがヘマをして、スープを台無しにしてしまう。その様子を見ていたレミーは、キッチンに入り込み、見事にスープを作り直すが、その姿をリングイニに目撃され……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
(C) WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.

「レミーのおいしいレストラン」CGのタブーに挑み、リッチな質感を表現した傑作

 かつてCG界では、食事シーンは一種のタブーとなっていた。それは食品のシズル感(おいしそうな質感)表現や、弾力、粘性、破断、接触判定などの物理的要素が複雑すぎて、技術的に非常に難しかったからである。それに最初に挑戦したのは「シュレック2」だったが、あくまでも一要素に過ぎなかった。だが本作は、全編に渡って料理がテーマとなっており、普通なら確実にボツにされる企画だろう。でもそれを見事にやり遂げ、とんでもない傑作に仕上げてしまう所に、今のピクサーのスゴさがある。正直、本当に生唾を飲み込む場面もあったほどだ。味覚や食感を、言葉に頼らず視覚的表現だけで表すシーンもあり、日本のグルメコミックが見習う点も多いと言える。

 また料理の描写だけでなく、画面全体の雰囲気も魅力だ。ウォームカラーやタッチライトを活かした照明、浅い被写界深度、優雅に舞うようなカメラワークなど、まるで一流の撮影監督(例えばビットリオ・ストラーロとか)が撮ったような、リッチな質感の映像になっている。これはCGが、現実世界をシミュレーションすることから一歩踏み出し、“映画として”優れたツールになり得たことを意味している。

 “映画として”という意味ではストーリーも見事だ。アメリカアニメで定番の「父と息子の和解」というテーマはキッチリおさえつつ、フランス映画的な恋の要素も入れて、一流のコメディに仕上げている。最後に登場する「正しい評論とはどうあるべきか」というメッセージは耳が痛いが。(大口孝之)

映画.com(外部リンク)

2007年7月19日 更新

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