作品レビュー(92件)
- fiv********
4.0点
題名からプロレスの映画かと思ったら幕末の長州藩五傑の話だった。 長州藩から秘密裏にイギリス留学に派遣された五傑の留学前後を描いた作品。 大河ドラマでも、ちょうど今フランスへの派遣が描かれており幕末に産業革命後のヨーロッパを見た日本人はさぞ驚いたことであろう。 ただ、現在もここ20数年の間に産業革命に匹敵するほどのデジタル革命の途上にある。 歴史は繰り返されると言われるが、産業革命の後にスペイン風邪のパンデミック、そして世界大恐慌の後に第二次世界大戦と暗黒時代に突入して行った。 比較したくないが、嫌な予感がするのは私だけだろうか。
- ynb********
3.0点
長州の若き青年たちが日本を憂う姿に感動を覚えました。 北村有起哉さん、なぜか惹かれます。 世界を見れば、自分の小ささを実感するよね。
- ter********
3.0点
まぁ勉強にはなったと思います。 ただ、この長州ファイブの顔が同じように見えて、松田龍平さん以外の4人は誰が誰だか分かりにくかったです。 あと山口県の方言だと思いますが、登場人物の話す方言がキツすぎてイマイチ何を言ってるのか分からないとこがありました。まぁその分、リアリティーがあるのだと思いますが。 それともう1つ、本作は前半が日本、後半はイギリスが舞台になってます。 この日本とイギリスとでは物凄くギャップがあり、なんだか別の映画を見てるみたいでした。前者は時代劇、後者は今風の映画。 このことが私自身「ん?」となってます。前半と後半とで分断されたような感じがして、この状態で本編を終わらせて良いものだろうかと。 なので、イギリスで勉強したあとはもう一度その時代劇みたいな日本に戻って、イギリスで学んだことを活かしながら日本を近代化へ進めて行こうとするとこまで描いて欲しかったなと思いました。
- can********
2.0点
題材は良いのだが、見せ場がない。 音楽も一つだけ淡々と流れており、 どこで盛り上がるのかも分からない。
- えりたろう
5.0点
タイトルのせいで、この映画を観たいと 思わなかったのですが… 地上波で放送されたのが自動録画されており 触りだけ観てきっと駄作だから すぐに消そうと思って見始めたら… 面白かったです。タイトルからは 想像出来ないほど真面目な映画でした。 なんでこのタイトル??
- JUNJUN
4.0点
長州ファイブの五人の男達。歴史を変えていくのはやはりこういう男達なんですね。面白かったです。
- まさやんやで
3.0点
なんだか面白みが減ったような。しかしながら産業の父たちの物語は面白い。
- kur********
4.0点
「長州ファイブ」は不思議な映画です。 物語の語られ方は正統で王道。だけどこの映画に似た映画が思い浮かばない。 私にとってはスタンドアローンの映画です。 一番近いのは昔のNHKの大河ドラマかな。大河の最初の2ヶ月か最後の2ヶ月をまとめて見た、または三番手くらいの役がメインで活躍するサブパートをギュッとまとめて見た、みたいな感じでしょうか。 主人公は長州藩士の山尾庸三。 幕末、彼と四人の仲間がイギリスに密航留学し、世界情勢や産業・制度の知識を得て帰国後、様々な分野で近代国家日本の礎を築くという物語です。 最初は血気盛んな幕末の志士が登場する時代劇として始まるんだけど、あっというまに髷を落として密航。(留学は藩命。しかし江戸幕府には伏せてあるので。)気が付けば洋服でロンドンで暮らしている長州ファイブ。 そして描かれる留学生としての苦難や同時期に留学していた薩摩藩士との友情。 淡い恋。ある青年たちの普通の青春。でも彼らがロンドンにいるのは、世界をこの目で見たい、そして国に尽くしたいという強い思いがあったればこそ。 大志と現実が乖離しているように見えても(だって留学中、地味だし)後々ちゃんと実を結ぶのが素晴らしいなと。 この映画で北村有起哉さんが演じた井上聞多。カッコよかったです。 そして山尾庸三役は松田龍平さん。 この映画を公開時に見て素晴らしい映画だなと思い、これからは松田龍平さん出演作は全部映画館で見よう計画を立てて、とりあえず悪夢探偵見に行ったらえらい怖くて、その後悪夢探偵2を見に行く勇気がなくて、松田龍平出演作を全部映画館で見る計画は頓挫した。という思い出があります。
- sir********
4.0点
前半から中盤の胸熱感は歴史物映画でもトップクラスだと思う。 後半!涙 あくまでイギリスに残った人間にフォーカスに当てたかった志は良いのだが…映画的な盛り上がりに欠けてしまった様な…惜しい…!!
- rhd********
3.0点
お世辞にも「よく出来た映画」とは言い難いレベルです。 作品としてはせいぜいテレビのスペシャル特番。。。の、贅沢なキャストを使った再現VTRレベルです。 が、しかし。 全ての映画が、美しく壮大であるべきとも思いません。 そして、これまでならばこの手の地味で歴史の中に埋没されている英傑たちにスポットライトを当てるという仕事は、テレビや著作が担って来たと思うのですが今は悲しいかな紙媒体やテレビメディアの製作状況、人材の質の低下が著しい時代。 そーいう時代では、インディーズ映画並みの予算で製作されたであろうことが一目でわかる様な、しかし、志を見て取れるこの手の作品を応援したくはなります。 で、あるならばいっそのこと寺島さんやら泉谷さん、原田さん…などの半端に有名なタレントさんなどは使わずに、主役の松田龍平さん以外は全員無名でも元気のある若い役者さんたちにどんどん暴れさせてあげて欲しかったです。 ぶっちゃけ 邪魔 に感じてしまいましたかね?
- Mr.にゃんちゅう
4.0点
幕末の若者たちが時代の最先端をひっぱっていく姿に感動させられます。イギリスに行って学んでこようという勇気に感心させられます。長州ファイブの中では、伊藤博文と井上馨が有名ですが、この2人はかなり早く帰国してしまいます。山尾康三が主役ですが、これまで名前も何をした人かも知りませんでした。そういう人物にスポットを当てて、イギリスでの経験、淡い恋を描いた人間ドラマは貴重です。
- ric********
4.0点
ネタバレ面白かったけど、ややバイアスあり
このレビューにはネタバレが含まれています。 - key********
4.0点
人物それぞれの情報が多いだけに、どこに話をしぼるか難しいところだとは思いますが『このシーンいるか?』『これあるなら、あのシーン長めで詳しく見たいな』とか、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。 ちなみに、長州弁が飛び交っている前半は、ほぼ会話分かりませんでした(^_^; 歴史に詳しくない私にとっては『?』がいっぱいでしたが、それでも興味をひく題材なのと、絵が綺麗なので、好きな作品です。 どうしても残念なのは、前半のセット(建物)の手作り感が頭から離れなくなってしまった事かな……
- sub********
3.0点
決して悪い映画ではないと思います。おそらく幕末モノが好きでこの映画を観に行こうと決めた人にとっては、まあまあ納得のいく映画だと思います。 なお、『長州ファイブ』というタイトルから、てっきり5人の男たちの生き様を描いているように想像されるかと思いますが、実際に描かれているのは、基本的に一人です。世間的にはおそらく無名の山尾傭三(松田龍平が演じています)が主役の映画でした。 冒頭のシーンは、その後の展開を期待させるという意味では、すごく良い入り方だったと思います。また、伊藤博文と井上馨という歴史的人物をあえて脇役にし、山尾というあまり日の当たることのなかった人物を主人公に据えたのは好感の持てる演出でした。 ただ、惜しむべくは、途中からストーリーの軸がぶれてきてしまったことです。つまり、映画の後半から、中途半端に恋愛の要素が絡んでくるために、物語の冒頭から繰り返し語られてきた映画本来のテーマがだいぶ霞んでしまったのが非常に残念でした。あくまでも私個人の印象では、あの演出によって、映画の趣旨がぼやけてしまった印象が強く残りました。 実際、劇場予告編を観ていた限りでは、恋愛模様の要素は微塵も感じられませんでしたし、攘夷か開国かという、当時の外交問題が物語の中心と思わせるような作りになっていました(詳しくは、このページ左上の予告編を御覧ください)。すなわち、商品の外箱に書いてある説明と、実際の中身とに多少の乖離があるように思われました。 そして、何よりもこの映画を観に来た観客の多くも、5人の若者がどのように日本の近代化を支えていたのかという話を期待していたように個人的には感じています。それゆえ、誤解を恐れずに言えば、ラブストーリーっぽくなっていく後半の演出はあまり必要なかったように思いました(もし本当に必要な展開であったすれば、もっと2人が真剣に愛し合っていると思わせるような深い演出が必要だったのではないでしょうか)。 ところで、私は、そのような演出の手法自体を批判しているわけではありません。恋愛事情を絡ませることによって、物語に膨らみを出そうとした製作者の意図は十分に理解できます。ここで言いたいのは、あまりにもラブストーリーの演出が輝いていなかったために、不必要であった気がしてならないというだけの話です。ようするに、時間的にも内容的にも中途半端な印象が否めず、それほど引き込まれるような話に仕上がっていなかったのが最大の問題点だったと思います。 そして、以下は完全に私の独断と偏見に満ちた解釈ですが、この映画を観るためにわざわざ劇場に足を運んだ観客層(=幕末史に興味を持っている年配層が中心だと思います)を本当に意識しているのであれば、彼らの関心(明治維新の裏側にあった5人の活躍)だけに特化したほうが良かったのではないかと強く思いました。この映画には、有名スター俳優が出演しているわけではないですし、宣伝費も抑えられた地味な作品なわけですから、初めからこの映画を観に来るであろう人たちの関心を一番に優先することは十分にできたと思います(なお、だいぶ好き勝手なことを書いていますが、このyahooのレビューは、多くの映画評論家のように作品の宣伝やあらすじを紹介するために存在しているのではないと考えておりますので、どうぞお許しください)。 私も最近知ったのですが、アメリカでは、たとえば予算の限られたB級映画で、しかも主たる観客層(ターゲット)があらかじめはっきりしている映画の場合には、予想される観客層の嗜好に合わせた映画作りが行われるそうです。つまり、完成披露試写会ではなく、内容変更を織り込んだ試写会を行い、その際の観客の反応や感想によって、話の展開やラストの変更、あるいは映画の部分的な撮り直しまで行われるそうです。 もっとも、著名な監督の場合にはその手法は採られないようですが、新人監督の作品やB級アクションおよびB級ホラーといったジャンルでは、もはや珍しくないそうです(興味のある方は、『ファイナル・デスティネーション』のDVD特典映像にある「テスト・スクリーニング」を御覧ください)。詳しくはその特典映像にあるとおりですが、アメリカでは、監督の意向よりも予想される観客層の反応を重視するやり方がむしろ普通のようです。私自身は、そのやり方に全面的に賛成というわけではありませんが、お金を払って観に来る観客にも気を配るという意味では、少なからず共鳴する部分はありました(ちなみに、その特典映像はセルDVDで観たので、レンタル専用にその特典映像集が収められているかは定かではありません)。 長くなったのでまとめますが、ようするにこの映画『長州ファイブ』も、主たる観客層を意識していたとすれば、あのような筋書きにはおそらくならなかったのではないかと強く思った次第です。
- Kurosawapapa
5.0点
自分の予想を反して、内容の濃い映画で、十分楽しめました。 見つかれば死罪という命懸けの密航を敢行し、イギリスに渡った長州藩の5人の志士達を、イギリス人が敬意を込めて呼んだ言葉が「長州ファイブ」。 この映画は、幕末の歴史に秘められた、日本を変えた5人の若き日の真実の物語です。 イギリスに渡った5人は、テムズ川の蒸気船を見て、 セントポール寺院の崇高な建築を見て、蒸気機関車の威容を見て、そして進化した大都市の光景に我が目を疑い、今までの自分達の考えがいかに小さかったかを思い知らせれます。 イギリスに渡り半年で、日本の危機を耳にした5名のうち2名(初代総理大臣となる伊藤博文と初代外務大臣となる井上馨)が先に帰国し、命懸けで戦争を止めさせ日本を変えていきます。 残りの3人は「生きたる機械」になるため、初志貫徹を誓い、それぞれイギリスでの技術取得の道を歩みます。 「長州藩のために」という思いで日本を出国した5人は、「日本国のために」という志に変わっていきます。 帰国後、山尾庸像三は東京大学工学部設立と聾唖教育に貢献。 井上勝は鉄道の父と呼ばれ日本で初めての鉄道を開設します。 遠藤謹助は造幣局長となり日本紙幣を作ります。 たった5年で、3人は習慣や言葉の壁を乗り越え、造船、鉄道、造幣の技術を取得するのです。 凄まじいほどの情熱が成し得た技、以外の何ものでもありません。 この映画の素晴らしいところは、日本を変えた事のみを描いているだけでは無いところにあります。 スラム街に行った伊藤博文は、進んだ文明の影にあるひずみや貧困も目の当たりにします。 これは貧富の格差という現在の日本社会の問題にも通じるところです。 山尾庸三は優れた工業技術だけでなく、聾唖の女性を通してイギリスの自然や人の心も学んでいきます。 また、船長や大学教授夫妻、造船所長との心の触れ合いによって、人の在るべき姿も学んでいきます。 そして、映画の随所で交わされる台詞がなかなか素晴らしかった。 スラムで関係を持った女性が伊藤博文に話した言葉、 大学教授が帰国する2人に送ったはなむけの言葉、 聾唖の女性が自分の地元で山尾に言った言葉、 造船所長が帰国する山尾に言った言葉、 など。 どの台詞にも重みがあり、見る側の感動を喚起しています。 政治家として日本を変えた伊藤博文、井上馨 技術者として日本を変えた山尾庸三、井上勝、遠藤謹助 彼等が種をまいた日本の産業や社会基盤は、現在も自分達の身近に根付いています。 五十嵐監督は、5名の個性、言わば吉田松陰から受け継いだ5つの要素が重なって、1つの意志となり、それが日本を変えていくことを描きたかったそうです。 イギリスに渡った当時の彼等は20~27歳。 出演した5人の年齢が24~33歳。 演じた5名の情熱と若い力が当時の5名と重なり、この映画に真のリアリティーを植え付けています。 実際に幕末の志士達が歩いた場所や汗を流した場所で撮影を行ったり、ロンドンでの本物の機関車を使った撮影など、五十嵐監督のこの作品に対するこだわりも強く感じられます。 歴史上の細かい部分は除いても、よくこれだけの内容を119分でうまくまとめあげたと思いました。 この映画を見て、凄まじいほどの情熱を感じ、久しぶりに熱い思いをかきたてられました!
- yon********
4.0点
長州ファイブといっても、後半は山尾庸三の話。 そういう意味では、想像していたような感じの話ではなかった。 ただ、埋もれていた名作を見つけたような感じでもあった。 近代化を求めて欧米を見ていた時代に、 今の日本にも通じる格差や、自然のすばらしさなどをその欧米から知る。 有名な偉人の話ではないが、 当時は様々な人が色々と学び、活躍したということを学ぶにはいい作品。
- rok********
3.0点
ネタバレ中盤はおもしろい
このレビューにはネタバレが含まれています。 - y31********
4.0点
時は幕末・・・。 長州の5人の若者がイギリスに渡り勉強して 日本に帰ってくる話です。 前半は長州が舞台で後半がイギリスでの話です。 主役は松田さんで後に東京工業大学と聾唖学校を設立した 人物なので作品自体は少し地味な感じは否めません・・・。 しかし、どこの国の人でも良い人は良いですね。 すごい人間愛のあふれる作品でした。 戦闘シーンなどは無かったのですが 冒頭の参勤交代の嵐のシーンなどは 昔の人の大変さが良く出てました。 イギリスに渡る航海シーンも良く出来ていました。 蛍の光が新年を迎える歌でここから来ているのかと思いました。 ラスト間際の後ろで流れている歌がタイタニックの曲とダブって 何かもの悲しい雰囲気でした。 ラストが物足りない気がしたし、 幕末の動乱を期待している人には向かない気がします。 が、17世紀のイギリスはさすが霧の都と言うだけあって 蒸気と港と雪が情緒があって素晴らしいと思う。 日本の遊郭の女たちもイギリスの情婦の言葉も なかなか感慨深いです。 幕末は好きではないのだけど実話に基ずく話で、 丁度NHKの大河ドラマ篤姫の時代とダブッていて 島津斉彬の言っていた言葉とこの若者の言葉が 共通しているのに興味深々で見ていました(^^)v
- まあしい
4.0点
「長州ファイブ」。タイトルがかっこいいですね。 ★1個分はあります。 日本の幕末、幕府側と攘夷派と真っ二つに分かれていた頃、どちらにしても、日本の外側に目を向ける人は少なかった。 そんな中、攘夷の雄、長州から若者5人が「産業革命」真っ只中のイギリスに藩の費用で密航します。他国で技術を修得して「生きる機械」となり、日本に工業を興し列国に屈しない為です。 薩摩だ長州だ幕府だと競っていた時代にそれを通り越して、外国を見ていた人は勝海舟や竜馬など他にもいますが、実際、極秘に長州がイギリスに人を送っていたとは、初めて知りました。 150年前日本があれほど遅れていた事を映像で見せられると、愕然とします。 まず、機械という物が存在していないんですから・・・完全な発展途上国です。 蒸気船を輸入しても、動かせる日本人がいなく外国人を雇う始末。 初めて、ロンドンに渡った5人が見た蒸気機関車は興奮を通り越して脅威だったろうと思います。 一人は機関車に没頭し、一人は紙幣の技術に感動し、松田演じる山尾は造船の勉強へ・・ それぞれ、5年間を技術修得の為に没頭します。 その間、山尾は聾唖の女性と知り合い、手話を習いますが、日本に帰り初めての聾唖学校 を創設したそうです。 その女性とは、ロマンスめいた交流もあるのですが、そのシーンの音楽がどうも「タイタニック」調で・・・ちょっと、残念でした。 5人(二人は先に帰国)とも無事日本に帰り、今の日本の礎になられた事は確かです。 あの頃の若者が本当に日本の未来を憂い、死を覚悟で渡英し必死になって勉強していたことは、観ているこちら側に真摯に伝わります。 事あるごとに「生きた機械」になって日本に帰ると言うんですから~ もう、その言葉だけで必死さが伝わります。 映画の出来はともあれ感動します。
- nsa********
3.0点
実話の映画化ということでHNKのドキュメンタリー番組みたいなのかと思いきや、 映像も音楽も迫力に満ちた壮大で美しい映画でした。 長州藩の将来を思う気持ちから、密航までしてイギリスへ旅立った5人の男達、 異国の地でその思いは藩だけでなく、日本を思う気持ちへと拡大していきます…。 私がこの5名の方々に感動した長州ファイブの本当の素晴らしさとは 密航や異国での苦学はもちろんのこと、 そこで得た知識と技術をきちんと日本に持ち帰り、 そして仕事に役立て、日本の未来に繋がる礎を築いたところです。 「学んだことは形に変えてこそ本当の価値が出る」 私もそれを忘れないで生きていこうと思いました。 「長州五傑」ではなく「長州ファイブ」というタイトルは 新しいものを求めて外国へ旅立った5人と 江戸から明治へと新しい時代への移り変わりをあらわしているようです。 先進国イギリスと技術革命に遅れをとった日本、 そのイギリスにも日本同様に暗い顔があり その明暗両面を描いたことが作品に深みを与えているように感じました。 イギリスの美しい自然と厳しい冬の寒さが画面を通して伝わってくるようで それだけに撮影もたいへんだったのではと思われます。 長くてつらい航海の果てに、ようやくたどり着いたロンドンを 船から感激して見ているボロボロの松田龍平... その後、長年の留学から帰国するときの自信に満ち溢れた表情.. そういうことを思わせるためのシーンではないでしょうが、 今までに見たどの龍平よりカッコよくて素敵でした。 松田龍平以外の4名は見た目は地味でも、 それが逆に作品をリアルにしているように思えました。 出演者の皆様がこの作品に出会えたことも何かのご縁、 今後とも長州ファイブさながらの飛躍を期待しています。 この映画の中で大阪のあの有名な桜の話が出るとは 思いもよらない驚きと感激でした。 春になったら見に行ってみようと思います。 以前、長崎ハウステンボスを訪れたとき美しい大きな帆船に乗りましたが この映画で使われている船はそれかと思います。 機会がありましたらみなさまもぜひ乗ってみてください。 長州ファイブを思い出しながら....。