レビュー一覧に戻る
スキトモ
2007年1月13日公開

スキトモ

672007年1月13日公開

cpd********

3.0

好感

低予算で、しかも1時間強の作品でありながら上質の青春映画に仕上がっているのは監督なり脚本家の力量のなせる技だろう。 血のつながらない優しい大学生の兄に恋心を抱く中学生の妹と、隣人でこれまた同性でありながら大学生に好意を寄せる幼なじみの親友。 この微妙な三角関係がもたらす甘酸っぱい旋律。 三人の関係を、きちっとオープニングのワンシーンで見せつける設定がいい。同じ大学の写真部の親友が兄にスポーツドリンクを渡そうとするが、突然やって来た妹の差し出すドリンクを兄が受け取り飲んでしまうところだ。合宿先の浜辺での花火のシーンもそれぞれの関係がよく出ていていい。 愛されることに甘えてはいけない。愛する人の気持ちを大切にしてあげなければならない。また、愛する人も兄妹や親友としての立場をわきまえ、境界線を越え気持ちをエスカレートさせるべきではない。LOVEとLIKEは根本的に違うんだ。愛すると言うことは必ずしも互いに好意を持つその相手を喜ばせるとは限らなく、逆に苦しめることだってあるんだよ・・・。 外連味のない構成に映像、演出。青春映画のエキスがぎゅっと凝縮されているような気がする。 エンドロール後、三人のうち解けたシーンには心の中のもやもやがさーっと晴れてゆく爽快感がある。 欲を言えば、役者の若くはつらつとした躍動感「動き」が少ないことかな(昔の青春ドラマとは違うか)。とは言え、良質の青春ムービーには間違いない。 妹役の新人・小松愛梨が出色。

閲覧数1,051