4.0点
失恋した女性の心を描いたショートフィルムです。 とにかく広末涼子さんが全て。 PVにも見えなくないですが、 広末さんの透明感と表情の演技が遺憾無く発揮されています。 とにかく表情が素晴らしい。 喫茶店での、訳がわからず相手にすがるような表情、バスの中で悲しみを押し殺す表情… 完璧です。 正直、この映画の広末さんは、日本で一番可愛いんじゃないか…ってくらい素敵です。 今、可愛いとか言われてる若い子とか目じゃないくらい。 さて、8年が7時間に負けるのか… 美容師の安田顕さんは密度によっては… と言いました。 でも、それは違うかな… もう、終わってたからでしょう。 玉山鉄二さんの中では、その7時間はきっかけに過ぎなかったんでしょう。 広末さんはなんでもいいから、自分を納得させられる理由が欲しかった… 8年間の付き合いを重ねた恋人との別れが理解できなくて… だから、人に聞いたんじゃないでしょうか… その密度という言葉を使って、広末さんは感情を飲み込んだのではないでしょうか。 もう、すでに終わっていたという事に対して。 昔のクリスマスの日を思い出す広末さん。 朝起きたら合い鍵が。 前の日、部屋の前で入ることもできずに待っていたという伏線が本当に効いています。 メチャメチャ嬉しかったでしょうね。 あんないい思い出、なかなか無いですね。 いや、みんな何かしらあるのかな… それを捨てるんじゃなくて、大切な思い出にして前を向いたエンディング。 なかなかの秀作でした。 ただ…エンディングは変えて欲しかった。 ありきたりの浅さです。 そんなにハッピーエンドにしなくても…っていうか、普通の子なら引きずるでしょう。 音楽が流れた時に、涙してエンディングくらいでも良い気が。 女性は立ち直りが早いと聞きますが、いくらなんでも…(笑) 好みの問題ですが。 玉山さんもいい演技でした。 長く付き合った彼女に別れをいう時の感じとか。 しかし、この時代の広末さんをフルって…すごいです(笑) 人にオススメはしませんが、僕自身は観て良かったなと思います。