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氷点 (2006)

監督
藤田明二
  • みたいムービー 16
  • みたログ 101

3.13 / 評価:15件

実母には反発?・・にハッとさせられた作品

  • yuw***** さん
  • 2019年9月12日 1時53分
  • 閲覧数 117
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

数年前テレビで見た。
たしか2時間枠で2回に分けて合計4時間で放送してたと思う。
映画だったのかな?スペシャルドラマなどかと思った。

前半は主人公がただただつらい、報われない、それに追い打ちをかけるように更なる絶望・・・で終わる。
石原さとみを初めて見たのだけど、前半のラストの泣きがとても良かった。魂がえぐられた人の泣き方と思った。

なぜ主人公はそんなにつらいのかというと。(細部は忘れたが)
主人公は、育ての母親にある日突然冷たくあしらわれる。
それでも、子供心に、母の機嫌を取ろうと懸命にがんばる。
育ての母の飯島直子の冷たい顔。飯島直子のこういう演技も珍しかったのでよく覚えてる。この母親がなぜ冷たくなったのかというと、この主人公が実は、過去に実の娘を殺した殺人犯の娘だったと知ってしまったから。
そんなこととも知らずに、けなげに母親を慕い、尽くし続ける主人公。
しかし成長した主人公は、その事実を知ってしまう。
母親に好かれたいと長年に渡って尽くしてきたわけだから、すっかり母親の目線になっている。
そこへ自分の生い立ちを知る。母親にとって自分は悪魔の子のようなもの。
石原さとみのあの「泣き」は、自分を呪わねばならなくなったという衝撃の嘆きなのだと私は感じた。

養母と主人公のことを長々と書いたが。
このあと主人公の実の母親が登場する。その対比が新鮮で興味深かった。

その前に。
ストーリーでは、実は違うということが判明。
主人公は殺人犯の娘ではなかった。
養母と主人公は円満に和解。(たしか)
それまでが嘘のように、平穏で満ち足りた暮らしを主人公は味わう。

しかし。
実母が判明した時、主人公は反発を覚えた。
実母の心情を知った時、「ムカッ」みたいに感じたのだ。

なんか・・・これがね~・・・なんだろう、「クスッ」と笑えるというか、「あ、実の子供って感じ」とかそんな微笑ましさを感じて、とても印象深かった。

養母に対する感じと全く違う。養母の時は好かれたくて好かれたくて尽くして尽くしてをけなげに繰り返してた主人公。
それが実の母親には「何?それ」的に「ムカッ」なんて。
血がつながってるって、こういうことなのかなと、すごく露骨に感じさせられた場面だった。

私が子供の頃は、「長年離れていた親子の感動の再会!!」という番組があって、テレビのスタジオで再開を果たす瞬間、親子で泣きながら抱擁・・・というのがお約束、という番組。
それでてっきりそんなのをイメージしてたわけなんだけど。

「血がつながってると、安心して子供になれる、反発できる」のかな?と、初めて思えた作品だった。
とても新鮮に感じておもしろかった。

********************************
余談だけど。
わが子が赤ちゃんの時、泣き止まなくてげんなりすることが多かった。
抱っこしてても泣き止まないなんて・・・とか。
そんな時、こんな想像をした。
もしも私が実の親じゃなかったら、「血がつながってないから、私の抱っこじゃ泣き止まないのね」と思い込んだだろうな・・・と。

で、もしもそんな境遇の人がいたら声を大にして言いたいと思った。
「大丈夫。実の親でも泣き止みませんっ!」と(笑)。

その後、わが子は保険のおばちゃんに抱っこされてあっさり泣き止んだ。
・・・くっ・・・抱き方かよっ!・・・と心の中で悔しがった私だった。

詳細評価

物語
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