幸江の最後の言葉に全てが込められている。
- miz***** さん
- 2020年10月29日 6時37分
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- 総合評価
☆4.2。
ぜひ、皆さんに見て欲しい。
そして最後の最後まで観て下さい。
幸江の最後の言葉に全てが込められています。
激貧の幸江が生きてきた波乱万丈の半生を描いています。
不思議な映画です。
面白いですねえ~。
幸江の男も父もサイテーのヒモ男。
なのに、なんだか憎めない。
そして時は平成なのに昭和感満載。
ちゃぶ台返しが美しいです(笑)
スローモーションの中、素晴らしいフォームのイサオ、合わせてリアクションの幸江、キラキラ光る醤油やお茶、畳裏のネズミなど細部に渡ってこだわっている(笑)
前半はコメディー要素多めですが、映画が進むにつれジーンと来る事が増えていきます。
イサオや父の憎めない部分、中学時代の友達、東京での荒れていた時期、イサオとの馴れ初め、どれも面白い。
特に中学時代のエピソード、熊本さんがとてもいいです!
人物としては一番好き。
大人の熊本さん(なんとアジャコング!)ととても似てて違和感がなくて凄いです!
イサオはヤクザを辞めてからの方がヤクザっぽい格好をしていて、幸江への態度もなぜあんなにも変わってしまったのか、知りたかったけど触れられないままでした。
カタギの働き方が合わなくてだんだん…て事なのかな?
でもまあ、わかんなくてもいいのかなあと思えたりもします。
終盤、じんわりと泣けました。
幸江の言葉の通り。
その通りです。
色んな希望や欲望や不平や不満があるんだけれども、その通りなのです。
そしてこの映画、好きな俳優さんが多いので嬉しい。
まずは中谷美紀、さすがとしか言いようがないです。
あの華の消し去りっぷりは素晴らしい!
こんなに華を消せる女優さんもなかなかいないと思います。
「嫌われ松子~」での辛い経験はホントに役に立ってますね。
そして阿部寛!目力!パンチパーマでそこにいるだけでウケます(笑)
ちゃぶ台返しのむっつり顔での美しいフォームもいい(笑)
さらにあのロン毛サングラス!爆笑しました。
セリフは少ないけどさすがの存在感。
西田敏行は間違いない安定感、遠藤憲一はちょうどいいキモい感でいいです。
中学時代の熊本さん役の丸岡知恵ちゃんも頑張ってていいです。
名取裕子はあんな役でビックリ。
ホンのチョイ役に熊本さんの旦那さん役のダンテ、牛乳配達店主の奥さんにな、なんと知る人ぞ知る、気仙沼(けせんぬま)ちゃん!
マジで二度見しました。
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