セブンス・コンチネント

DER SIEBENTE KONTINENT/THE SEVENTH CONTINENT

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セブンス・コンチネント
3.8

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(22件)

絶望的32.4%悲しい18.9%恐怖18.9%不気味13.5%不思議5.4%

  • dkf********

    4.0

    第七大陸とは三途の川の向こう側…

    あのミカエル・ハネケの長編デビュー作である。デビュー作にこそその監督の作家性が凝縮されているケースは多いが、ハネケの本作も間違いなくそのひとつ。いやもう、とんでもないものを見せられた。とにかく最初からブッ飛んでいるのだ。 いま制作されても十分スキャンダラスな内容だが、30年以上も前にこれを見た観客の衝撃と戦慄はどれほどのものだっただろうか。理性では到底理解出来ないが、感性だけでも計り知れないハネケの恐るべき世界観が全編にほとばしっている。 特に20分にも渡って執拗に写し出される究極の断捨離にして究極の終活シーンには観ているこちら側の精神力が試されるもので、ラストの服毒心中をテレビの砂嵐で終わらせるカットには底知れね恐怖感すら感じた。 とにかくミカエル・ハネケがどれほどの変人であり、才人であるかを知るには本作を観れば明確。やっぱりこの監督、真正面から受け止めてみる価値はある。

  • あき

    3.0

    なるほど。

    色んなハネケ映画を見てきたが監督のカラーがつかめず、この映画を見て一つ納得した。死んだほうがいいと言う肯定的な生への諦め。死の誘惑。周到な準備と唐突な死。ファニーゲームは殺人鬼の映画ではなく死ぬべき家族を描いた映画だったのかとも思いました。監督の人生に何があったか知りたいわ。

  • 114

    5.0

    ハネケの原点ここにあり

    ものすごく前衛的。さすがハネケと言うべきか。ハネケのことだから、劇中にさまざまな解釈のヒントが隠されているとみたので、必死にこの映画の答えを探した。しかし、見つけることはできなかった。私にとっては非常に難しい。そこでインタビュー映像を見た。何かわかったような気がする。 この映画は実際の事件を基にしたそうなのだが、あえて説明を省く。これはハネケらしさがある。メディアはその事件について事細かに説明をする。しかし、説明をすることで、そのものの行為の持つ力を弱くしてしまう。 成る程と思った。「説明」をしすぎてしまうと、全体像を容易く掴めてしまう。そうすると過程=行為への注力は疎かになってしまう。説明が無いことで、見るものは、「なぜ、こうなっているのか?」と理由を「行為そのもの」を見て探ることとなる。この映画は、フラグメント(断片)=行為だけを写し、その間にある「説明」を省くことで、行為そのものの力を強く見出し、また曖昧な答えから、様々な解釈が出てくることとなる。(ムーンライトも同様な作風だった) これは、「隠された記憶」を見たときにも思った。だんだんと隠された過去が露わとなってくる中で、その人・モノから見えるものだけでは知り得ないものが沢山あると感じた。だからこそ、それぞれの行為に興味を持った。同時に、真実など確実に見つけられることはないとも感じた。だから、分からなくても良いということを知った。 偽りの情報を与え続けている従来の映画技法にプロステストする作り方と言っているが、それを言えば、「説明」をするということは、多岐にわたる解釈の中で、1つの解釈に限定してしまうことだと言える。だとすると、「行為そのもの」には、沢山の解釈という名の情報量があるということになるだろう。確かに。 「万引き家族」見て思ったのだが、メディアによる情報の価値に疑問を持った。ハネケ監督が言うように、記事は事細かに書かれている。行為についての説明(原因)も書かれていたりする。しかし、その説明は本当に正確なのか?人の行為とは文面に表せるだけのものなのか?だからこそ、行為だけを抜き取り、考えるのが大切だと。 繰り返しになってしまうが、この映画は、ありふれた中流階級の行為を淡々と反復的に描いている。対して、破壊行為が行われる。共感もない。「説明」もない。監督がこの事件についてどう思うのかも「説明」が無いので、わからないし、そもそもこの事件?の真実もわからない。わからないことだらけ。それでいいのだ。ハネケ監督も分からないだろうし。 人間は理屈を求める動物である。解釈が真実の側面であることを認識すればよいのではないか。ハネケ監督の作家性の原点になる映画だった。鬱すらあまり感じない冷たくメタな映画。まさに感情の氷河期。我々の固定概念をひっぺがすハネケ監督は本当に異常。 説明が物語を饒舌にし凡庸にする…かあ…あえて自分の解釈は出さないことにした。解釈そのものがこの映画にとって無意味であることが分かったから…

  • 柚子

    4.0

    第七の大陸とは

    何気ない日常 朝起きて、ご飯食べて、お父さんは仕事に行き、子供は学校へ、お母さんはスーパーへ買い物… 繰り返される日常 これが、人間の営み この家族に、何が起こったのか… それは、唐突にやってくる 少なくとも、私にはそう見えた この家族は、第七の大陸を目指した 地球上には、第六の大陸までしかない 私は、心理描写を読み解く事ができず、ラストに、ひたすら驚く トータル3回は鑑賞している 絶望しかないのに、惹かれる 悲しい事があった時、無理して明るい映画を見るより、この手の、とことん悲しい映画を見て、とことん落ち込む方がいい時もある 自分の悩みが、ちっぽけに見えてくる(かも)

  • man********

    4.0

    ハネケの原点

    遂に見てしまった。ハネケの第1作監督作品。 家族崩壊、一家心中もの。 結末を知っているのでそんな衝撃はありません。 むしろ大半の時間を占める退屈な日常風景にこそ ハネケの意地悪さを感じます。 今から思えばハネケの原点ですね。 突如のショッキングシーン、氷のような冷酷さ。 しかし劇中かかるダサいユーロポップには笑ってしまう。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
セブンス・コンチネント

原題
DER SIEBENTE KONTINENT/THE SEVENTH CONTINENT

上映時間

製作国
オーストリア

製作年度

公開日
-

ジャンル