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クィーン (2006)

THE QUEEN

監督
スティーヴン・フリアーズ
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3.83 / 評価:540件

解説

1997年8月31日に交通事故で他界したダイアナ元妃をめぐって、揺れ動く英国王室の内実を描いた衝撃のドラマ。英国と王室に造詣が深い『危険な関係』のスティーヴン・フリアーズが監督を務め、事故からダイアナ元妃の国葬が執り行なわれる数日間の英国王室、エリザベス女王の一挙手一投足にスポットを当てる。女王役は『カレンダー・ガールズ』の名女優ヘレン・ミレン。これまで語られなかった“あの日”を鋭い視点で描き出す。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1997年8月31日、“英国の薔薇”ともうたわれた英国王室のダイアナ元皇太子妃が、パリで交通事故に遭い逝去してしまう衝撃的なニュースが全世界に流れる。ダイアナ元妃の訃報を悼み、その日から全世界は悲しみに包まれる。しかし、なかなか公式声明文を発表しない英国王室のエリザベス女王(ヘレン・ミレン)の対応へ批判が集中する。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2006 GRANADA SCREEN (2005) LTD/PATHE RENN PRODUCTION SAS/BIM DISTRIBUZIONE
(C)2006 GRANADA SCREEN (2005) LTD/PATHE RENN PRODUCTION SAS/BIM DISTRIBUZIONE

「クィーン」英国をより深く理解したい人には打ってつけ

 派手な見出しに釣られて東スポを買ったら、中身は朝日新聞だった――。本作品はそれ位、良い意味で裏切ってくれる。“ダイアナ元妃の事故”が題材だが、描かれているのはスキャンダラスな事故の真相ではない。王室初の試み、元ロイヤルファミリーの国葬を営むことになった彼らの混乱ぶりだ。これは、立派な英国史である。その視点が新鮮だ。

 振り返ればダイアナ妃誕生以来、女王は憎まれ役としてダイアナ版「シンデレラ物語」に存在していた。だが、しばし規定外の行動を起こす嫁に頭を抱える姑の気持ち、いや、50年以上も英国を司ってきた女王の立場を考えた事はあっただろうか。王室の伝統を頑なに守ろうとし、かつ、国民に動揺する姿を見せまいと苦悩する。当然、女王の胸の内はフィクションだが、緻密なリサーチを基に書かれた脚本とヘレン・ミレンの威厳ある演技が説得力あり。すっかり女王に共感し、ダイアナ元妃の見方まで変わってしまいそうだ。

 それにしても、英国王室と言えばタブロイド紙の格好のネタだが、映画にまでしてしまうとはその勇気に恐れ入る。だが、決して王室に対する尊敬の念は忘れない。立憲君主制を執るお国柄はもちろん、そんな国民性までもがまるわかり。英国をより深く理解したい人には打ってつけの作品である。(中山治美)

映画.com(外部リンク)

2007年4月12日 更新

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