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ロッキー・ザ・ファイナル (2006)

ROCKY BALBOA

監督
シルヴェスター・スタローン
  • みたいムービー 546
  • みたログ 3,010

4.22 / 評価:1733件

心は歳を取らない

  • りゃんひさ さん
  • 2007年5月2日 12時04分
  • 閲覧数 683
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

「心は歳を取らないことを明日の試合で証明してみせて」

ロッキーが愛妻エイドリアン亡き後に好意を寄せ援助するアイリッシュ系女性が、クライマックスの試合前夜に、ロッキーに送る台詞である。

この映画の主題である。

「ファイナルラウンドまでリングに立っていよう」と決意し、リングへと向かう・・・・。


シルヴェスター・スタローンが第4作目以来久し振りにメガホンを取った本作品は、セルフ・リスペクトを示すように、第1作目に忠実な展開である。

前半の生活感溢れるフィラデルフィアの描写が秀逸である。

エイドリアンと一緒にいったスケートリンクは取り壊されている。
熱帯魚店も閉店し、看板と入り口の様子だけが窺(うかが)いしれるのみ。
新たに好意を寄せた女性の住むアパートは、隣家が火災にあったようで、ずたぼろの街の一隅にある。
義兄のポーリーは勤める食肉倉庫をとうとう退職させられてしまう。

そしてロッキー自身は、元世界チャンピオンには小さいイタリアンレストランのオーナーである。
従業員はイタリア人でなくメキシコ人であるところも細やかな演出である。

一人息子は、元チャンピオンの栄光の陰で怯えたような、自信無げに、でも、もがきながら若いキャリアを積み重ねようとしている。

この前半の描写が、後半の厳しく壮絶なボクシングシーンと対比している。

ボクシングシーンは、これまでシルヴェスター・スタローンが培ったファイトシーンの集大成として魅せる。

高速度撮影、アップ、ロング、モノクロ・パートカラーとあらゆるテクニックを駆使し、その壮絶感を高めていく。

第1作目でファイナルラウンドまで立ち続けた彼は、エイドリアンの名を呼び続けたが、歳を経た今回は潔(いさぎよ)い。

心は歳を取らないことが証明できたことだけで良いのだ。
試合の結果は関係ないのだ。
自分との勝負に挑み、勝ったのだ。

オーソドックスな物語に久々に酔うことができた。ありがとう、ロッキー。

<追記>
エンドロールで流れる「ロッキーのテーマ」のアレンジは、第1作目と同じである。ここいらあたいもニクイ演出である。

<追記の追記>
予告で流れた『ランボー4』の原題が「John Rambo」と再び主人公名である。少々やりすぎではありますまいか、スタローン殿・・・・。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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