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HERO
2007年9月8日公開

HERO

1302007年9月8日公開

sb5********

2.0

ネタバレTVドラマ感覚で家で観る分には面白いけど…

テレワークで、昼間電話業務がない時だけTVつけてるんですが 再放送でドラマ版HEROが放送されていて、懐かしくなって再度 劇場版を観てみました。 結論、そこまでストレスなく2時間観れるし面白い部分も あるんですが、鑑賞後に気付いたのは、まさにTVでドラマ版を 鑑賞している時と全く同じ感覚になるんですよね。 今回は家で大した金額かからず観れたのですが、これがもし 1,800円払って映画館で観ていたらというと…少し物足りなさが あったかな…というのが正直なところです。 ___________________ ■配役全般 キムタクが大根…という酷評が本サイトでも多々見られますが、 個人的には自分そこまでキムタクの演技嫌いじゃないんですよね。 殆どの作品で似たような演じ方しかさせてもらえないという部分が 大きく、HEROという作品上の脚本にある久利生検事の演じ方は ああするしかないので、本人のスキルに論点がすり替わってしまうのは 可哀想かな…と思います。 単純にかっこいいですしね。 演技力不足を感じたキャストは殆どおらず、脇を固める方々も 豪華ですし、香川照之がこの頃から非常に良い味を出してます。 ひとつ全編通して感じたのは、松たか子の自然体な演技力の 功績が非常に大きいような気がしました。 ただ、2分ぐらいしか出番が無いイビョンホンはどうなのかな… ■脚本 これは本当にダメです。 単なる傷害致死事件が政治家(タモリ)の贈収賄疑惑とどう 関連するか…というくだりと、因果関係が明らかになってから どう真実に辿り着くか…が見どころのはずなのに、諸々台無しです。 ○傷害致死事件の裏にある因果関係は、久利生検事を尾行していた  特捜があっさり久利生にバレ、その後すんなりと特捜側が全ての  事実関係やキーマンを口頭で説明してくれる。  (ここで徐々に真相に近付く醍醐味は台無しに) ○廃車工場の不正についても、たまたま久利生検事が偶然事務所を  訪れた際に大声で業者が電話で不正にまつわる会話をしているのを  聞いたから。  (その後の追い掛けっこも劇場版でやることじゃない…) ○廃車の行き先が韓国である必要性は一切無い。  「韓国」が物語に影響を与える展開は後半全く無い。  ラストの韓国語の翻訳のくだりで少し触れられるものの、別に  必然性は無いし、この当時のフジテレビの韓国ベッタリの体制が  非常に悪く表れている。 ○話の展開で検事側のテクニックで突破口を開けたのは  最終的な物的証拠になる携帯写真のみで、久利生検事が気付いた  駐車場の台数についても、誰でも気付くレベル…検事側の  「プロとしてのテクニック」「チームワーク」「地道な努力」  いずれかが観たいのに、誰が何を頑張ったかを振り返ると、  携帯電話の撮影者を捜すくだり以外でそこまで検事側って  凄いことしてないんですよね…… ○途中出てきたUSBは何だったの? ○終盤に被告が現場にいたことの実証は成されたのに、  殺人を犯した証明は劇中で触れられない。一番重要な部分なのに? …というように、せっかくのドラマ版から続投しているキャスト陣を ベースとなる事件や展開が全く活かしきれていないように感じました。 ■演出全般 TVドラマを観ている感覚になるのは、ドラマ版と似たような 展開や演出が多いせいもあるのかな、と。 また、松本幸四郎側の描写が、同じ内容を表現する目的なのに 数回に渡って挿入されていたりするのはゲスト枠への忖度なのかな…? ======================= やはり邦画って、 ①奇を衒ったことをしようとするがあまりツッコミ満載になる ②分かりやす~く作る代わりに映画館でわざわざ観る程ではない この2パターンが本当に昔から多いな~と感じました。 2時間ドラマの特別編なら満足だったと思います。

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