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憑神(つきがみ) (2007)

監督
降旗康男
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  • みたログ 1,992

3.02 / 評価:594件

ついでに、福の神も入れたら?

  • 百兵映 さん
  • 2013年8月28日 19時28分
  • 閲覧数 1201
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

 折角のいいストーリーなのに、出来が良くない。もったいないことだった。おそらく監督さんはユーモアの表現が苦手なのだろう。お洒落なユーモアを趣味の悪いコミックにしてしまった。残念。

 人の生涯に(そんな大袈裟でなくても、スポーツやゲームの中でさえ)、自分の努力ではどうにもならない運命だとか運とかツキとかいうものを感じることはある。運命のせいにし、ツキのせいにして捨て鉢になることも、少なからずある。運に対してどう対面するか、―― 全面的に受け入れるか、迎え撃つか、我慢しつつすり抜けるか、無視するか、―― 人それぞれの対応がある。「生き方」といってもいい。

 今のように(昔はなおさら?)、八方塞がりで展望が見えない時、自分の境遇を運命のせいにしたくなる気持ちは多くの人々の共通した精神状態だろう。そこに、目には見えないはずの貧乏神、疫病神、死神を登場させ、対面させ、会話させる ―― それだけで意表をついたユーモアだ。シリアスな内容を軽く流すことができる。それだけで終わっておけば良かった。三神たちが目立ちすぎる。リアル過ぎる。ふざけ過ぎる。ユーモアが、趣味の悪いドタバタの冗談になってしまった。

 脚本には入れていいが、画面には出さない方がよかったのが幕末・維新の著名人。人々や三神との話題の中に登場させるだけでよかった。実在の超著名人の唐突な登場と、あり得ない架空の神のビジュアル化が同等に扱われて、その無理が冗長・冗漫な感じを増幅させる。

 矛盾するようだが、福の神も登場させてもよかったかも。三巡神社でお参りした時、貧乏神に憑りつかれる前に、福の神から軽くいなされるというのはどうだろう。この神は女の子がいい。代わりに、死神は色っぽい女がいい。

 監督さん初め、スタッフ、キャストの皆さんがいい神・幸運に出会われますように。

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