2007年3月10日公開

サン・ジャックへの道

SAINT-JACQUES... LA MECQUE

1122007年3月10日公開
サン・ジャックへの道
4.1

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(114件)


  • mas********

    4.0

    心温まる作品

    8名の淡々歩き続ける姿を、後ろから応援するかのような素晴らしい自然に感動しました。8名の心が解きほぐす風景や風を感じます。巡礼とはそういうものなのですね

  • 山浦国見

    4.0

    遙か巡礼の旅

    星の旅人よりはコメディー寄りです。 タイトルは、世界遺産にもなっているサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路のフランス語「le chemin de Saint Jacques」の事です。 私もかつてヨーロッパを歩きました。但し巡礼路ではなく、イングランドのペナンウェイ450kmや、スイスから東ドイツへ、ですが。集団、または家族で、各一ヶ月。だからみていて懐かしかったですし、つらさも楽しさも実感できました。一瞬、ユースホステルも映りますし。 シュールでファンタジックな夢のシーンも面白いです。

  • dkf********

    4.0

    フランス版「旅は道連れ世は情け」

    若い頃バックパッカーだった自分にとってサンチャゴ・デ・コンポステラへの徒歩巡礼は生涯の夢だ。自分はクリスチャンでも何でもないが、死ぬまでに必ず行きたいと思っている。 そんな自分にとって本作のテーマはバッチリ。もう観る前から高評価は約束されたようなものだが、そういう贔屓は差し引いても、映画としても良質な人間ドラマで十分に満足できた。 登場する9人のキャラの個性的な描き分けが実に良い。いがみ合っていた3兄妹が黙々と聖地を目指すうちに心を通わせていくエピソードにコリーヌ・セロー監督の上手さが光る。まさに旅は道連れ世は情け、人生は皆が支え合って成り立っていることをじんわりと味わえる脚本の出来が秀逸だ。 この作品の兄妹のように、徒歩巡礼には心身が浄化され、人の心や人生観まで変えてしまうスピリチュアルな効果があると思う。言い替えればそれは自分自身と向き合う旅。苦難を乗り越えて1500キロを歩き通し、聖地に辿り着いた先にいったい何があるのか、それを見つける経験を是非してみたい。 さあ、スマホを置いて、バックパックを背負って旅に出よう!

  • hor********

    3.0

    美しい風景がすばらしい

    非のうちようがない人間などいない。ましてや家族まで含めたら。 寛容になりましょうという映画なのかな。 しかし、奴はひどい。 自分の荷物を持たずに参加する者にまで寛容にはなれない。 まだまだ修業が足りないのかな、自分は。 女学生の参加者の区別がつきにくい。顔立ちも髪色も同じだし。身長が違うだけ。別個に登場するとわからなくなる。

  • 一人旅

    5.0

    ル・ピュイ~サンティアゴ、巡礼の旅

    コリーヌ・セロー監督作。 キリスト教の聖地を目指して旅する9人の巡礼者の交流を描いたロードムービー。 『赤ちゃんに乾杯!』(1985)『女はみんな生きている』(2001)の女流監督コリーヌ・セローによるロードムービーの秀作で、フランスのル・ピュイからピレネー山脈を越えてスペインにあるキリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで徒歩で巡礼の旅に出た9人の巡礼者の冒険と交流の日々を、太陽の光が煌めく美しい自然風景や、大聖堂の絢爛豪華なキリスト教建築、巡礼者を泊める宿泊所と巡礼証明のために押印されるスタンプといったキリスト教巡礼路における独自文化が垣間見える描写の中に綴っています。 母親の遺言に従い渋々巡礼の旅に参加するハメになった三兄妹(アル中の妻が心配な会社社長の兄、信仰心が皆無で高校教師の妹、常に金欠で無職の弟)を始め、抗がん剤の副作用による坊主頭をコンプレックスに思う女性、失読症に悩むアラブ人など、それぞれに事情や悩みを抱えた9人の男女が聖地サンティアゴを目指し一緒に旅する中で、自身の人生を見つめ直し新たな未来へ向かってそれぞれが歩み始めていくまでのプロセスを描き出しています。仲が悪かった三兄妹は巡礼の旅を通じて少しずつ兄妹の絆を取り戻し、悩み多き他の仲間も決して楽ではない徒歩の旅を通じて困難に立ち向かう勇気と覚悟を磨いていく。美しい風景に辺り一面を囲まれた巡礼ロードムービーであると同時に、共に旅する9人の仲間の友情(+愛情)とそれぞれの精神的成長を描いた群像ヒューマンドラマとしても出色の出来です。巡礼者の悩みのタネが幻想的悪夢として映し出されるシーンも凄烈に印象的ですし、個性豊かな9人が織りなすコミカルな掛け合いが笑いを誘います。 ※本作の目的地サンティアゴはチリの首都サンティアゴ・デ・チレではなくスペイン北西端部に位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラのこと。ローマ、エルサレムと並びキリスト教三大巡礼地の一つに数えられます。フランスからサンティアゴを目指すルートはいくつか存在するようですが、本作では「ル・ピュイの道」ルートを辿った巡礼旅が描かれます。

  • aa0********

    4.0

    「ああ、旅行気分に浸りたいなあ」

    「そうだロードムービーを観よう」とネット検索したら評価が高い本作を鑑賞。 離婚や病気など人生に事情を抱えている主人公たちが、ただ一緒に徒歩旅行するだけの話。ただそれだけ。 しかしその過程はトラブル続き。観ているこっちも一緒に旅行している気分に浸れ、楽しめる。 「巡礼は人生の縮図、人生に必要なものはそれほど多くない。」というセリフが印象的。 それにしても南ヨーロッパの風景が美しい。自分も一度巡礼してみたい。 同じサンチャゴ巡礼映画の「星の旅人たち」もよかったですね。あちらはより切なくてじんわり来ました。

  • tatitukusumaegam

    4.0

    ネタバレ何度も観てしまう映画

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tom********

    4.0

    フランスの洒落た描写を垣間見ました

    題材がいいですね。映画ですので多少綺麗事にに描かれていますが、実際はもっと厳しいものだとは思います。関係ありませんが、観光地に行くと、凄い荷物を背負って山道を行く高齢者がいますが、腰痛などで体・・・大丈夫なのかとよく思います。

  • wel********

    4.0

    ネタバレアメリカ映画には無い雰囲気

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • Kurosawapapa

    5.0

    ロードムービーの真骨頂

    過去にも、ロードムービーの名作はたくさんあります。 例えば「サイドウェイ」や「ブロークン・フラワーズ」は車での旅、「リトル・ミス・サンシャイン」はバスでの旅、「モーターサイクル・ダイアリーズ」はバイクでの旅、など。 そんな中でも、今回はひたすら歩き。 きつい山道、岩場、どこまでも続く平坦な道。 1500キロを2か月で歩き抜く、厳しい巡礼が題材となっています。 この映画では、9人というやや多めの主人公達が、作品のポイントになっています。 9人がそれぞれに、問題をかかえています。 家族の崩壊、病気、愛や絶望、勝ち組と負け組、肌の色の違い、宗教の違い。 彼らは現代社会の縮図のようでもあります。 誰もが、それぞれの苦しみを背負って生きている現代人。 この映画はそんな人々へ、生き方と自立を示し、エールを送っているかのような作品です。 そして、巡礼する彼らの周りには、いつも美しい自然があります。 広々した草原、きれいな川、豊かな田園地帯、緑濃い丘陵地帯、山頂から見る広大な風景。 さすがに世界遺産のサンティアゴ巡礼路です。 たとえ喧嘩をしても、ふと辺りを見ると、回りには大きく美しい自然があります。 印象的なシーンに、ギイとピエールが言い争って、遠くから仲間達がそれを見ているシーンがありました。 大自然の中での人間の喧嘩なんて、実にちっぽけで、ささいなことのように思えてきます。 彼らの心は、巡礼によって、少しづつ洗われていきます。 エゴを捨てていくにつれて、自然の美しさに気づき、人の愛に気づいていく姿はとても感動的です。 また、巡礼路の途中には大聖堂や修道院もあり、巡礼者を見守り受け入れてきた歴史を感じさせ、温もりと、自然とはまた別の美しさも感じさせます。 後半は、体力までも成長して、みんな疲れ知らずの歩き方に。 仲間が一l列になってのあの早歩きは、成長した逞しさを感じましたし、カルガモの行列みたいで、ちょっと笑ってしまいました。 途中、面白かったのは、ところどころ夢の中に出てくる、ファンタジックな世界です。 この映画に、とても神秘的な部分を与えています。 旅をする主人公達の思いを表現した、なんとも不思議な世界でしたが、神秘的なほどの大自然と、巡礼という宗教的部分と、とてもマッチしていたと思います。 ファンタジックな世界は、最後のシーンにも繋がっていきます。 3人の兄弟が弁護士と遺産相続した母親の家に向った時、亡き母親が、2階の窓から温かく見つめているのです。 コリ-ヌ・セロ-監督の思いが伝わる象徴的シーンです。 私自身も、3人の兄弟を温かく見守るその姿に、思わず同調してしまいました。 サンティアゴに到着した仲間達は、苦しみを乗り越え、困難を克服し、人として大きく成長しています。 そしてこれからは“人生”という、また新たな道を、それぞれが再び歩み出す、というエンディングになっています。 困難を乗り越えることの大切さ、そして明日への希望を強く感じさせます。 自らを無神論者というコリ-ヌ・セロ-監督。 自ら経験した巡礼とは、心と身体を変容させるものだ、と言っています。 この映画は、大自然を撮り入れ、ある時はファンタジックな世界に引き込み、ある時は人のあり方を訴え、宗派や人種の壁を越えて、人々が巡礼という行を通して、精神の愛に目覚めていく姿を表現した作品です。 ロードムービーの真骨頂、と言えるほど、自然も人も、美しい作品だと思いました。 ちなみに、 終点の街、“サンティアゴ・デ・コンポステーラ”はエルサレム、ヴァチカンと並ぶキリスト教三大聖地のひとつ。 “サンティアゴ”は聖ヤコブのスペイン語だそうで、フランス語だと“サン・ジャック”となるそうです。 だから「サン・ジャックへの道」なんですね。

  • hai********

    5.0

    ♪ 人生楽ありゃ 苦もあるさぁ~

     フランスやスペインでは、こういう巡礼の旅をするのだろうか。 ご一行9名が、歩く、歩く、歩く。 フランスのルピュイからピレーネを越えて、スペインの聖地サンチァゴ、デ・コンポステーラまでの1500キロ。 三ヶ月ほどの巡礼路。  登場人物たち、なかなか味がある。 主人公たる3人の兄弟は、もう中年の域。 母親の遺言で、この巡礼路を走破することが遺産相続の条件。 この3人、どえらく仲が悪い。 仕事中毒出世エリートの長男。失業中の夫と家族を食わしている高校教師の長女。 ぐうたらで飲んだくれの無職の弟はバツイチ。 ツアーに同行した他の5人も、年齢は様々。 それぞれに人生の苦労を抱えているようだ。  でも、女流のコリーヌ・セロー監督。 登場人物たちを、結構突き放し目線で描く。 道中、それぞれに人生が少し明かされるが、それは、ほんの少しで それ以上映画は登場人物たちの人生に深入りはしない。 美しいロケーションと、人々のストーリーは十分バランスしていて それが妙に爽やかだ。 これがフランス人の撮る、フランス映画の成熟度だろうし 鑑賞する私たちも、劇中の彼らに少し距離を置いて 「歩くことって人生に似ているね」などと、囁きあえば 日本語だってフランス語に聞こえたりするかもしれない。 日本人は急ぎすぎるのだ。 こんな旅を私も一度でいいからしてみたい。  1500キロを歩くだけで終始する映画だけれど、退屈させない仕掛けが続き ニコニコしながら観てしまう。   DVDで鑑賞後 私 「いいなぁ。今度、長い休みをとって歩く旅ってしてみたいよね」 ヨメ「うん。いいね。どこへ行く?」 私 「四国巡礼48箇所めぐり。いっしょに行きませんか?」 ヨメ「……………    いかない。」  ガーン!

  • どんぐり

    4.0

    笑えます!泣けます!おもしろいです!

    月曜の昼間に銀座に観に行ったのですが、来ている人は高齢の方(65才以上)がほとんどでした。 巡礼ものだから?? でも、内容は老若男女が楽しめるものでした。 それぞれの登場人物の心の変化がよく表現できていますし、 笑えるし!泣けるし!すごくイイ映画でした、好きです!

  • zip********

    5.0

    行って見たい!巡礼の旅

     「お代は見てのお帰り(?)」と言うシステムで、「後払い劇場」    に行って来ました。(すごく良くても1000円程度でOK申し訳ない感じ)  お勧め映画ですから、期待もしていましたが  想像以上に感動したし面白かった!  根底に優しさとユーモアの精神が流れていて  とても、暖かい気持ちになれましたし、心が浄化されました。   中々、四国のお遍路さんすら行けないのが現実ですが、  こんな風に長い時間 をかけて、シンプルな歩きの旅をしてみたいと言う気に  させられました。  様々なエピソードが盛り込まれていて、その一つ一つが効果的だったと思います。   最後は、過不足なさ過ぎの超ハッピーエンドで、芸術性?余韻と言った点では  「どうよ?!」って感じもしましたが、少年を迎えてくれる家族・家があったのには  やっぱり嬉しかった!不条理な後味の悪さが残るより有難い!  (現実に戻っても、作り物の映画の結末に引っ張られ暗い気持ちが続く時があるから)   久し振りのフランス映画でしたが、味があるなあ~アメリカ映画とは違うなあ~  監督の前作(?)も見てみたい。けど「女はみんな生きている」←TUTAYA にもないん  ですよね~

  • kum********

    5.0

    両肩をがしっと掴んで

    激しく揺さぶられたような気分になる作品。 この作品は、前に進まないといけないのをわかってはいるけど 道半ばで立ち止まってしまってる人。 もう長い間進むことができていないと自分でも思う人。 そんな人に特におすすすめします。 もちろん、それでも前に進むことをやめない人が観ても十分楽しめると思うけど、 もうそろそろいい加減一歩を踏み出さないといけない人こそ観るべき作品だと思いました。 少なくとも私にとっては、心の奥底が激しく揺さぶられる何かを秘めた作品ではあったので、若干の過剰演出・役者さんの大根ぶりもプラスマイナスしてプラス面が大きく勝る作品。 こんなシンプルな作りでいつの間にか涙が溢れているその瞬間が好きで映画を観続けている私にとって、満点の作品です。 夕日を背景にしたラストがすごく印象的で素敵な作品です。

  • oce********

    4.0

    旅が人を変える

    旅が人を変えるとはよく言うが、この作品は3兄弟とその旅の連れになる人たちの人生観が変わる。 遺産相続の条件というのが仲の悪い3兄弟がそろって聖地巡礼を行ったらというもの。 渋々条件を飲んで旅に同行するが、案の定ケンカばかり。 だが旅を続けるうちに全員に変化が。 3兄弟だけでなく少年の兄弟や同級生の女の子など、9人全員にそれぞれ見せ場を持たせようとしている。 そのため省略の仕方が手際よく、飽きさせないテンポを維持している。 笑いも悲劇も配分が良く、非常に力の抜けたロードムービーというところ。 ただ夢のシーンがいるのどうかは評価が分かれる。

  • いやよセブン

    5.0

    サンティアゴへの巡礼の旅

    スペイン語でサンティアゴ、フランス語ではサン・ジャック、スペインにあるキリスト教の聖地で世界遺産、フランス側から巡礼する人が多いとの事。 クララ、ピエール、クロードの三兄妹は仲が悪い。 亡くなった母の遺言は三人揃ってサンティアゴ巡礼をしないと遺産をあげない、というものだった。 しぶしぶ巡礼の旅に加わる三人に、ガイドを含む総勢九人の旅が始まる。 この九人はそれぞれ問題を抱えていて、時々、彼らが見る夢として現れる。 しかし、旅を続けるなかで、本音をぶつけ合い、人間的に成長していく。 ユーモアとペーソスにあふれた作品で、解決できない問題もみんなの力を合わせれば乗り越えられるんだよ、としみじみ思ってしまう。

  • jun********

    4.0

    たくさんの皮肉ながらホノボノ♪

    仲の悪い3人兄弟が、遺産をもらうために、Puy-en-Velay から、 Saint-Jacques-de-Compostelle まで巡礼の道を歩くロード・ムービー。 各々が問題を抱える中、そこまで立ち入る訳ではないが、なんだか頼れるガイドや、他の巡礼者と旅を続けていくうちに… 景色も美しい。 会話に皮肉がたくさん込められていて、笑えるのと同時に 最後はなんだか温かい気持ちになります。

  • sho********

    3.0

    私は実際に歩いてきました。

    映画はルピュイからサンティアゴ デ コンポステーラまでおよそ 1500kmの道のりですが、私は2010年9月にその半分780kmを歩きました。 この映画は歩く前と後に見たのですが、感想としまして できればもっと人との(現地の人や他の巡礼者)ふれあいの内容を 濃くしてほしかったです。 なぜなら 映画をはるかに越えた出会いと別れ、 ハプニングや心がホッコリするような出来事、 現地の人の巡礼者を迎える「あたたかさ」を経験したからです。 ですので少し深みが足りないように感じてしまいました。 景色もやはり実際はもっと変化にとみ、映画では表現に限界 があるのだろうと感じました。残念だと思いました。 でもけっしてこの映画を否定しているのではなく、 実際のほうがやはりすばらしくその表現は2時間では たりないんだな~というのが感想です。 巡礼者の心理をもっと深く表現するとか、 もっとひとつのことにテーマ絞ってくれたらよかったな~ と思いました。 ※途中 宿を朝早く出て1日でリタイアしてしまう青年が出て  いましたが、    あんなに無礼なことはしませんでしたが、あの心境は常にあり  少し共感しました。  心にゆとりを持たなければ!と自分に言い聞かせていたんだけど  なかなか難しいですね。  最後まで読んでいただきありがとうございました。  

  • mikam

    5.0

    社会派映画に疲れた方にお薦め

    最近は、難しい社会派ドラマとかドキュメンタリーがヒットしていますね。 今は春だからすがすがしい気分になれる映画が観たい! そんな方にお薦めのとても後味の良い作品です。 都会暮らしで心にしこりをもった人たちが、大自然の中で浄化されていく過程が、ゆっくりと、まさに歩くペースで描かれています。 実はこの映画の登場人物って、フランスではびこる社会問題が反映されているんですよね。 人種・宗教差別、失業、所得格差、精神安定剤中毒・・・ そういった根深い問題を決して糾弾するわけでなく、 ただただ全体を見つめるこの映画のまなざし、私はとても好きです。

  • yos********

    4.0

    明るく美しく、感動を覚える作品。

    明るく美しく、感動を覚える作品。 邪な動機から、聖地巡礼の旅に出る8人と1人のガイド。 動機が動機なので、美しい風景を愛でる余裕も、敬虔な気持ちも持ち合わせていない。 口を開けば悪態ばかりで、すぐにケンカが勃発する。 さらに悪いことに、残してきた家族が病に倒れたり浮気に走ったりという心配事が発生して、彼らの旅は完全に壊滅的、“心ここにあらず”だ。 それでも旅を通じ、彼らは他者への思いやり、優しい気持ちを取り戻してくる。 人種差別主義の男は差別をする神父と戦い、いがみ合っていた兄弟は(巡礼の旅なのに)酔いつぶれた弟を介抱し、偏屈な教師は失読症の少年に字を教える。 旅の中で起きる様々なトラブルから、各々が力を発揮して仲間を助ける姿は清々しい。 全編を通して映像も非常に美しく、最期は感動的で涙が出た。 また、ところどころで挿入される夢のシーンは映像的に面白いだけでなく、各登場人物が抱えるモンダイをわかりやすく象徴的に描いていて、印象に残った。 さわやかな恋もあり、兄弟間の和解もあり、落ちぶれた人生からの再生もあり、登場人物の物語と結末がくどくならないタッチで描かれていて、非常に楽しめた。 終わり方が唐突な感があったが、クライマックスに向かって段々と静謐な雰囲気が満ちていく様も良かった。

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