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約束の旅路 (2005)

VA, VIS ET DEVIENS/GO, SEE, AND BECOME/LIVE AND BECOME

監督
ラデュ・ミヘイレアニュ
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4.26 / 評価:81件

(★はいつも3つ)知られざる真実!

  • kaori0306t さん
  • 2007年5月17日 19時02分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

「生きて、何かになりなさい。」

9歳の子ども時代から、自分の本名を隠し、ユダヤ人「シュロモ」であると偽リ続ける。
どうやって「自己」を確立できよう?
全く知らないユダヤ教の教え、わからない言語。
彼は、どこにいても「よそ者」であることを意識しなければならなかった。
何かに帰属できないと言う感覚は、どれほど人を不安にさせるものだろうか・・・

そして、「約束の地」イスラエル。そこは、アフリカの難民キャンプとははるかにかけ離れた、富める土地であった。食べ物は溢れ、物質的にも豊か。教育も受けられる。

しかし、シュロモにとっては「約束の地」はエチオピアなのだ。彼はいつも月を見上げて祖国や母のことを思う。

ユダヤ人と一口に言っても、その歴史が物語るように、単純ではない。「白い」ユダヤ人には「黒い」ユダヤ人を蔑視するものもいる。また、ユダヤ人の中にも左派、右派がある。混沌とした中東の情勢の中で、彼らはいつも緊張の中で生きている。

そんな中でも、シュロモはいつも母の言葉を思い出す。「自分は何になったら良いのか・・・?」
彼は、彼なりに苦労して自己を確立した。自分の生きるべき道をも。
そして、支えてくれた家族や友人たち。
彼は、よそ者ではあっても決して孤独ではなかった。

簡単には解決できないイスラエルとパレスチナの関係、そしてアフリカの難民の劣悪な状況。

私たちは、シュロモの目を通して、「背景と思われるもの」が実は全てであるという事を、直視しなければならないのだ。

P.S.シュロモ役を演じた役者はみんな素晴らしい!しかも、青年のシュロモはかなり男前です。

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