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約束の旅路 (2005)

VA, VIS ET DEVIENS/GO, SEE, AND BECOME/LIVE AND BECOME

監督
ラデュ・ミヘイレアニュ
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4.26 / 評価:81件

母の愛

9歳で母親以外の家族と死に別れ、その母親とも別れて宗教、習慣の違う見知らぬ国で暮らすことになったエチオピア人少年シュロモ。
出自を隠してユダヤ人と偽って生きなければならない苦悩と、実母とアフリカの大地への思慕の念に苦しみながら成長していく姿に引き込まれていきました。

自分は何者なのか… ルーマニアで育ち、のちにフランスへ渡ったユダヤ人のミヘイレアニュ監督自身の経験と感情がシュロモに投影されて、その苦しみが見る者に迫ってきます。

そして何よりも子を思う母の心。「行って。行きなさい」と、イスラエルに送り出した母の想い。養父の希望を蹴って自分の見つけた道に進むために旅立つ息子に養母は同じ言葉をかけます。「行って。行きなさい」母親たちのただただ息子を想い無事と幸せを願う心に胸を打たれました。

「生きて何かになりなさい」との実母の想いを胸にやっと生きる道をみつけ、自分の帰るべき場所を自覚した時、シュロモはやっと自分が何者なのかの想いから解き放たれたのだと思います。
「これまで自分のアイデンティティーとは何かといろいろ悩んできたけれど子供が出来たときはっきりとわかった。私の国は私の子供だと。私の家は私の子供だと」の監督の想いがシュロモと重なります。

複雑なイスラエルの事情とアフリカ難民の状況を背景に描き出された普遍的な人間愛に感動。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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