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パラダイス・ナウ (2005)

PARADISE NOW

監督
ハニ・アブ・アサド
  • みたいムービー 287
  • みたログ 477

4.01 / 評価:180件

見なくてはいけない映画だと思います

  • mn2***** さん
  • 2008年7月6日 1時59分
  • 閲覧数 297
  • 役立ち度 21
    • 総合評価
    • ★★★★★

ずっと前、お気に入りのレビューアーさんから紹介され、
絶対見るって、手帳に赤字で題名書きました。
内容は忘れ、題名だけが残り、
「今が天国」って。恋愛映画みたいに思い続けてきました。

今日レンタル屋で、やっとDVD見つけ、驚きました。
「パラダイスは、死ぬ瞬間にある」って題名です。

パレスチナが舞台です。
実は、私は、「自爆テロ」と平気で言ってきました。
この映画を見て、「自爆テロ」ではなく、本当は「自爆攻撃」なんだとわかりました。

イスラエルのパレスチナ占領地区。
職もなく、娯楽(映画館も)もなく、
あるのは、退屈、絶望、尊厳のない人生です。

そこに暮らす若者二人。
「組織」から、イスラエル報復のため「自爆攻撃」するよう指名を受けます。
映画は、その後の48時間を描きます。

指名されたのは、フツーの若者です。
ちゃらんぽらんな感じもする、どこにでもいるような子たち。
直情的に「聖戦(ジハード)」とか言って、行動するものでありません。
悩み、苦しみます。そして、最後に、
「地獄で生き続けるよりも、想像上の天国を選ぶ」と。

若者たちを「自爆攻撃」に連れ出すのは、「組織」です。
「組織」は、いつでも、どこでも、その「組織」の利益のために行動します。
日本軍にしても、この「組織」にしても、
その幹部は、決して「自爆攻撃(特攻)」することはありません。
その辺りのことも、映画は、丁寧に描いていきます。

この映画、何がいいの、悪いのって決して言いません。叫びません。
あくまで静かに、丁寧に、パレスチナの生活を、「自爆攻撃」を描いています。

見終わって、すぐレビュー書けず、この映画のこと、ちょっと調べてました。
この映画を見たイスラエル人は、映画館から肩を落として出てくるらしいです。
イスラエルが、『自爆テロ』による被害の国だけだったものから、
「自爆攻撃」を生み出す加害性もある国だったことを、初めて知ったためだそうです。

この映画を作ったパレスチナ映画監督ハニ・アブ・アサドは、
この映画への思いを、こう語っていました。
「パレスチナ人を近い存在に感じていただければ嬉しいです。
パレスチナの現状を知って欲しい。
『知る』ことこそが、暴力の連鎖をくい止めるのです。」

この映画が描くのは、今の世界の、一番の紛争地域の現状です。
監督の言葉通り、この映画は、多くの人に見てもらいたい。
否、見なくてはいけない映画だと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 絶望的
  • 切ない
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