2007年4月21日公開

ドレスデン、運命の日

DRESDEN

1502007年4月21日公開
ドレスデン、運命の日
3.3

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

1945年2月、ドイツきっての文化と芸術の街ドレスデンで、看護婦のアンナ(フェリシタス・ヴォール)は、病院に隠れている1人の兵士ロバート(ジョン・ライト)を発見した。アンナは野心的な外科医の婚約者アレクサンダー(ベンヤミン・サドラー)がいるにもかかわらずロバートに引かれるが、彼は敵であるイギリス兵だった。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(40件)

恐怖17.9%悲しい15.8%絶望的15.8%切ない14.7%スペクタクル9.5%

  • yon********

    4.0

    一度訪れてみたい復興

    ドレスデン 焼跡からの復興の姿を見に

  • ms1********

    4.0

    それゆけ!アルバトロス4

    はじめに:この映画は『女子高生チェーンソー』『チアリーダー忍者』等、一部の人に絶大なる人気を得ている(?)超B級映画を出し続けているアルバトロス社の配給…… ……………………なのだが、これは今まで観てきたアルバ作品とは違う。しっかりと作り込まれている。 本当なら「それゆけ!~」なんてふざけたタイトルを付けたくはないのだが、シリーズなので仕方がない。 というわけでここまでは前置き、ここから改めてタイトルを付け直してレビューしたいと 思う。           『燃える乳母車を引く女』 まず補足。この映画の元になったドレスデン爆撃について。 ドレスデン爆撃とは。 第二次世界大戦において米軍と英軍によって1945年2月13日から14日にかけて、ドイツの都市ドレスデンに対して行われた無差別爆撃のこと。 この爆撃でドレスデンの85%が破壊され、3万とも15万とも言われる一般市民が死亡した。 第二次世界大戦中に行われた都市に対する空襲の中でも最大規模のものであった。 ソ連軍の侵攻を空から手助けするという一応の名目はあったが、実際は戦略的に意味のない空襲であり、国際法にも違反していたことから、ナチスの空襲を受けていたイギリス国内でも批判の声が起こったという。 警察による爆撃直後の報告では、旧市街と新市街東部が一つの火炎に飲み込まれ、12,000棟の建物が破壊されたと指摘している。後日の調査では、街の住居の80%が何らかの損害を受け、50%はひどい損害を受けたか消滅したことが示された、と米軍の報告は伝えている。 「昨日までそこは 世界一美しい街だった」 映画の中では、町並みはほとんど描かれていないが、きっと美しかったのだろう。 ドレスデンには目だった軍施設もなく、「エルベ河畔のフィレンツェ」の別名のとおりドイツ最高のバロック様式の美しい街並みと数多くの文化財が知られており、人々はドイツの中でも“ドレスデンだけは空襲に逢うことはない”と信じていたそうだ。 これは「ドレスデン空襲」を初めて本格的に描いた映画である。 ドレスデン空襲はドイツにとって大きな戦争の悲劇だったにも関わらず、これまでドラマや映画の題材になったことはなかった。 なぜならドイツは戦後ずっと、加害者としての立場で戦争と向き合ってきたのだ。 そのため、ユダヤ人大虐殺や独裁者ヒトラーに関する作品は数多く制作されてきた。 そして戦後60年という歳月を経て、ドイツはようやく別の視点からも戦争に取り組み始めている。 「なぜ今、“ドレスデン”なのか?」との問いに、この映画のプロデューサーは次のように答えている。 「今まで語られなかった歴史の事実を、戦争を経験した世代が生きているうちに作品化したかった。」 またリヒター監督は、 「戦争を知らない若い世代に戦争のむごさ、一瞬にして全てを失うというのがどういうことなのか伝えたかった。若いときに見たインパクトのあるものは、頭の片隅にいつまでも残っていると思うから。」 と言っている。 これはドイツが被害者であるという作り方をしていない。 ドイツ(ドレスデン)の人々、イギリス兵士、双方からの視点で描かれている。あくまで、客観的な立場から観ている。 そのため両者を関わらせる必要があった。 ラブストーリーは不要では? という方もいるが、それが一番わかりやすいと制作者達は考えたのだろう。 多くの人に、この映画を見て欲しい。 その彼らの思いが伝わってくるようだ。 個人的に一番印象に残っているのは、タイトルの通り、空襲を受けて燃えた乳母車(に見えたのだが、ひょっとすると違うかもしれない)を虚ろな目をして引いている女。 映っていたのは一瞬だが、頭から離れない。 戦争は、悲惨な結果しか生み出さない。 わかってはいたが、改めてそれを感じた。

  • syu********

    5.0

    戦後六〇年以上を経て初めて製作された

    独逸大空襲の再現映画。英軍が2度に渡って行った夜間無差別爆撃と、翌日・翌々日の米軍の空襲。一般市民の士気を挫く大虐殺という非情な作戦。独逸の文化溢れる美しい町が一夜にして崩壊した「ドレスデン大空襲」。第二次世界大戦に於いて米軍と英軍によって1945年2月13日から14日にかけて、ドレスデンの長い年月をかけて建てられた歴史ある建築物の数々が、一瞬にして破壊された無差別爆撃を指す。この爆撃で町の85%が破壊され、3万とも15万とも言われる一般市民が死亡した。第二次世界大戦中に行われた都市に対する空襲の中でも最大規模のものであった。 ドレスデンのありとあらゆる建築物が崩壊し、町は廃墟と化しました。当時の写真を見ると、文字通り「廃墟」状態のドレスデンの町に言葉を失います。 映画ではこの空爆の凄まじさ、その中で逃げ惑い命を落としていく人々、生き延びた人々が廃墟と化した町を目の当たりにして呆然と立ち尽くす様子などが、壮大なスケールで生々しく描かれています。歴史的建造物の大半が破壊され、町は瓦礫の山と化し、焼け焦げた遺体が積み上げられる生々しい地獄図の映像に、思わず目を覆いたくなったる空爆シーンのリアルさは壮絶です。阿鼻叫喚の炎の地獄絵図の中燃え上がる炎が周囲の空気と共に人間たちを引きずり込んでいきます。エンディングには、現在のドレスデンが映し出され、再生した町の姿に目頭が熱くなった。当時の記録映像を引用したことは、ドレスデン空襲が過去の事実であったこと、本当にあったことなんだという事実性を強調してくれました。独・英双方からの視点で描かれた映画で英空軍がランカスター爆撃機を使用させてくれたことも、事実性の強調に役立っています。英空軍は、考証や撮影に協力を惜しみませんでした。。「軍事目標」ではないドレスデンへの空爆を躊躇する英軍と、連合軍内部の事情でそれを決定する上層部の遣り取りも興味深い。ソ連軍の侵攻を空から手助けするという一応の名目はあったが、実際は戦略的に意味のない空襲であり、国際法にも違反していたことから、ナチスの空襲を受けていた英国内でも批判の声が起こったという。英空軍のブリーフィングは、「ソ連軍がドレスデンにたどり着いたとき、英空軍爆撃司令部に何ができるか見せ付けてやりたい」と述べた。空襲後の見渡す限りの瓦礫は「紙と木」の街だった日本の焼け野原との違いを見せつけて圧巻。ヒロシマに匹敵する無差別大量虐殺であり、旧連合国側にとっては歴史の汚点であり、タブーだった。確かにこの映画が制作されたのは「機が熟した」からなのだろうと、見終わってから感じられた。 リヒター監督が、なぜ今ドレスデン空襲を描くのか。若い人たちに、自分達の同世代が第二次世界大戦中には、一夜にして全て、夢や希望を失ったり、運命が激変してしまったことを実感して欲しいのです。だから若い人々を主人公に選びました。そのこともあって、ナレーションなどの説明を排して、終始ドラマのみで進行する作品となっています。ドレスデン空襲は独逸にとって大きな戦争の悲劇だったにも関わらず、これまでドラマや映画の題材になったことはありませんでした。独逸は戦後ずっと、加害者としての立場で戦争と向き合ってきたのです。そのため、猶太人大虐殺や独裁者ヒトラーに関する作品は数多く制作されてきました。そして戦後60年という歳月を経て、独逸は漸く別の視点からも戦争に取り組み始めています。加害者として、歴史的な責任を取ることを当然とされてきた敗戦国。自国の被害を言う資格はないという、無言の自制がある。しかし、果たしてそれで良いのだろうか? 独逸は他国への侵略や猶太人虐殺のナチの犯罪を認め、謝罪と保障を続けてきた。戦後60年が経過し、やっと被害者としての記憶の抑制を解き放ち、歴史の真実を語り始めようとしている。あの恐怖がいまだ癒えないドレスデン市民の、生涯消えない心の傷跡として、忘れ去られていた痛ましい被害をきちんと見ることも責任だ、という思いが込められた戦争叙事詩映画である。   1993.「スターリングラード」独逸映画復活を予感させた作品、以来最近日本に入ってくる独逸映画に共通しているのは、生真面目で端正な作りであること、『白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最後の日々』、『ヒトラー~最後の12日間』、『善き人のためのソナタ』 など、どれも丁寧で誠実さが強く印象に残る作品ばかりで格調高い。高貴で美しい魂からしか、美しい作品は生まれない、という当たり前の事実を思い知らされる作品ではあった。最近日本映画で話題になった戦争ものの映画が、品性が下劣で醜悪な作品にさえ思われて仕方がない。

  • jun********

    4.0

    だから賢い人と結婚したのよ

    第二次世界大戦終盤、空爆により一夜にして瓦礫の山と化す文化都市、ドレスデン。 その一日に至るまでの日々が個々の登場人物の生き方と共にしるされる。ドレスデンの勇敢な看護婦アンナと、彼女と恋に落ちてしまうイギリス軍兵士は… 「インドとドイツの違いは何? -民のために一人が飢えるか、一人のために民が飢えるか」 といったやりとりが記憶に残る。 また、ユダヤ人の夫と最後まで離婚せず、空爆時にも防空壕に入れてもらえない夫と共に防空壕に入らず傍に居続けたドイツ人女性が、 「お前は本当にバカだな」と言われ、 「だから賢い人と結婚したのよ」 というシーンも印象深い。 家族を守るためについつい悪銭に身を染めるアンナの父も、葛藤の中でも勇敢に道を行くアンナの婚約者だったドイツ人医師も、戦火の中必死に生きようとし、アンナ以外の人たちの心情も如実に描かれており、秀逸。

  • lyl********

    4.0

    ネタバレ50年経ってもそのままだった街

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ドレスデン、運命の日

原題
DRESDEN

上映時間

製作国
ドイツ

製作年度

公開日