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ハリウッドランド (2006)

HOLLYWOODLAND

監督
アレン・コールター
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3.05 / 評価:82件

解説

テレビ版「スーパーマン」シリーズの主演俳優ジョージ・リーヴスの死の謎に迫るサスペンスドラマ。謎の自殺を遂げたジョージ・リーヴスを『アルマゲドン』のベン・アフレックがリアルに演じる。また、彼の死を追う私立探偵を『キング・コング』のエイドリアン・ブロディが熱演。ジョージ・リーブスの愛人だった映画会社の重役夫人を『運命の女』のダイアン・レインとキャスティングも豪華。ハリウッド史上最もスキャンダラスな事件の裏側に潜む人間ドラマを堪能できる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1956年6月16日、スーパーマン役を演じたことで知られる俳優ジョージ・リーヴス(ベン・アフレック)が自宅で死亡した。彼の母親に雇われた私立探偵ルイス・シモ(エイドリアン・ブロディ)は、事件の真相を探るうちに、映画会社の重役夫人トニー・マニックス(ダイアン・レイン)とリーブスの情熱的な恋の事実を知る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2006 Focus Features. All Rights Reserved.
(C) 2006 Focus Features. All Rights Reserved.

「ハリウッドランド」三流役者の苦悩と葛藤をベン・アフレックが見事に体現

 時代のイコンとして刻まれるほどのヒーローは、その存在が輝かしければ輝かしいほど暗い影を落とす。出自を隠し続けた戦後の英雄、力道山は刃の前に倒れた。高度成長期の象徴でもあったウルトラマンには、利潤追求を優先する制作会社によって、造形の生み親である芸術家・成田亨の存在が消されかけたという闇がある。1950年代に爆発的な人気を博したアメリカンヒーロー、スーパーマン。超人を演じた俳優が謎の死を遂げた事実をめぐり、本作は“虚構の世界”周辺の住人たちの、心の闇という暗い森へ分け入っていく。

 かろうじて映画の都ハリウッドが神秘のベールに包まれていた50年代とは、台頭し始めたTVへの転身を都落ちと見下していた時代。理想は気高くとも食えない俳優にとって、ブラウン管の中のヒーローを演じることは何とも屈辱的で、その反面あらゆる欲望を満たしてくれる魅惑的な体験であったかという屈折が、ノワール調の画面に活写されていく。三流役者の苦悩と葛藤を、俳優として壁にぶち当たるベン・アフレックが体現し、えも言われぬ悲哀を感じさせる。

 ハードボイルドの名作「チャイナタウン」よろしく気だるい空気の中に危険な香りが立ちこめ、うらぶれた私立探偵が真相を究明する重層構造によって示されるいくつかの他殺説の中でも、妻を寝取られた業界の黒幕の怨念は最もリアルだ。しかし真実は、利害関係にある人たちが全てこの世を去ってからでなければ明らかにならないだろう。ヒーローの死をめぐる闇は、ますます黒く濃くなった。(清水節)

映画.com(外部リンク)

2007年6月14日 更新

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