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インベージョン (2007)

THE INVASION

監督
オリヴァー・ヒルシュビーゲル
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3.47 / 評価:649件

解説

ジャック・フィニィの傑作古典SF「盗まれた街」を映画化したSFサスペンス。4度目の映画化となる本作では、息子を未知のウイルス感染から守ろうと必死で戦う母親にスポットを当てる。才色兼備な母を熱演するのは『ムーランルージュ』のニコール・キッドマン。その友人役を『007/カジノ・ロワイヤル』のダニエル・クレイグが演じている。ワシントンDCの不気味な静けさや、迫力のカーアクションなど見どころも満載。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ある日、米国でスペースシャトルの衝突事故が起き、国中が大騒ぎになる。そんな折り、精神科医キャロル(ニコール・キッドマン)の元夫(ジェレミー・ノーサム)が、急に息子との面会を要求してくる。その突然の変化が気になった彼女は友人のベン(ダニエル・クレイグ)にも相談し、息子を元夫に会わせることにするが……

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2007 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
(C) 2007 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

「インベージョン」人間性を問う物語として生まれ変わったが、消化不良に

 エイリアンの侵略を描いたSF小説の古典、ジャック・フィニイの「盗まれた街」の4度目の映画化。過去の3作品では、原作通りエイリアンは、密かに住民1人1人のクローンを作って成り代わった。しかし、今回のエイリアンはウイルスで、人体をそのまま我が物とする。人間の精神だけが変わる脚色で、劇中ロシア大使が語る「人間が争わなくなったら、それは人間ではない」といった人間性を問う物語として生まれ変わった。だが、その問いは、エイリアン・ウイルスの行動に納得できない点が多く、消化不良に終わっている。

 当初、ウイルスを調べた科学者は、どんな苛酷な環境でも生きられる生命体だと驚く。ならば、生きるために人間の体を乗っ取る必要はない。なのに、最後まで侵略の理由も目的も明かされないため、ウイルスに支配されたベンが、抵抗する恋人キャロルに「我々は世界を平和にした。仲間になれ」と迫っても、とってつけたようで心に深く響かないのだ。

 また、ウイルス感染後に眠ると支配されるという設定は、感染したキャロルが睡魔と必死に闘うスリリングな展開を生んだ。しかし、睡眠中に遺伝子が書き換えられるといった妙な科学的説明がなされ、かえって結末に疑問を抱かせる。

 噂では製作のジョエル・シルバーと、オリバー・ヒルシュピーゲル監督の意見が対立し、「Vフォー・ヴェンデッタ」のジェームズ・マクティーグ監督が一部を撮り直し、完成に至ったという。アクション・シーンを追加して娯楽性を出したのだろうが、ヒルシュピーゲルに好きなように撮らせていたら、先述した“問い”が力をもち得たかもしれず、残念だ。(山口直樹)

映画.com(外部リンク)

2007年10月18日 更新

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