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アフター・ウェディング
2007年10月27日公開

アフター・ウェディング

EFTER BRYLLUPPET/AFTER THE WEDDING

1192007年10月27日公開

gar********

4.0

おもわぬ掘り出し物に出会った気分

インドで孤児の救援をしているヤコブ(マッツ・ミケルセン)は、運営している学校に援助したいという、デンマークの実業家ヨルゲン(ロルフ・ラッセゴート)からの申し出が舞い込む。ヨルゲンの求めに応じて、久々に故郷デンマークへと戻ったのだがヨルゲンから週末に行われる娘アナの結婚式に強引に招待され、断り切れずに出席することになる。そこで行った結婚式でかつての恋人で今はヨルゲンの妻になっているヘレネ(シセ・バベット・クヌッセン)と再会し… 2006年アカデミー外国語映画賞ノミネート作品。 このYahoo!映画でお気レビさんのレビューを読んでると、時々「この作品は見ないと!」と、直感的に思うことがあります。この作品もそんな直感から見ることになった作品です。 援助の申し出をする実業家の元に出向くとそこで待っていたものは…見ず知らずの人の結婚式の会場で突き付けられる衝撃の真実がサスペンスな展開を呼びます。なぜヨルゲンは、ヤコブを呼び寄せたのか、ヘレネは関わっているのか、そして娘のアナは??というように先の読めない、五里霧中な展開にドキドキしながら見入ってしまいました。特におもしろかったのは、劇中多用される登場人物たちの目のアップです。「目は口ほどにものを言う」ではありませんが、一人ひとりの目がそれぞれの心情を物語っています。それもまたこの作品に見る者を引き込ませる働きをするのです。個性的ですが、実によくできた映像がユニークです。 そんなおもしろい映像の中で、喜怒哀楽を繰り広げるのは登場人物たち。まずはマッツ・ミケルセン。一緒に鑑賞していた母が、「この人どこかで見たことがある!」としきりに言うので調べてみたら、『007/カジノロワイヤル』のル・シッフルでした。母いわく「ボンドよりカッコよかった」とのこと。この映画では、思いもかけぬ真実に直面して困惑するヤコブの心情をこまやかに演じていました。どこか大人になりきれぬ中年手前の男がとても魅力的です。それに、中々色気もあって他の作品も見てみたいなと思わせてくれます。そして何といっても存在感があったのがヨルゲンを演じたロルフ・ラッセゴート。地位、名声、そして美しい妻とかわいい子どもたちを持つ、「すべてを手にした男」です。しかし、その完璧ともいえる男にはずっと隠していた秘密が…それが何かはここでは書きませんが、この実に権威的で威圧感がある(体格もすごい…)が己の心をさらけ出した時の姿は、何とも劇的です。特に印象的なのは、ヨルゲンの誕生パーティーのシーン。彼のスピーチは、実に感動的です。 ある出来事がもたらす思わぬ出来事をサスペンスな展開と個性的な映像表現で描いた良作。おもわぬ掘り出し物に出会った気分です。 最後に、この映画をみるキッカケとなったiyayo7さんのレビューに感謝いたします。

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