自由と平等の名のもとに
- jja***** さん
- 2011年1月5日 19時09分
- 閲覧数 740
- 役立ち度 0
- 総合評価
フランス支配下のアフリカから招集された兵が、フランス解放に向けて連合軍としてドイツ軍と戦う。
自由と平等のためにフランス解放に向け戦う彼らだが、戦場でも歴然とある不平等。
アルザスのある村を解放するために戦う彼ら。フランスだかドイツだかという土地柄の山村で派手でない戦闘が繰り広げられるのだが、何やらかえって異様にリアルでもある。
そんな緊迫の戦闘の末、村を解放するのだが、村民の自然な笑顔は解放後にやってきたフランス人部隊に向けられる。アフリカから寒いところまで苦労してやってきて確かに解放の一部に貢献した思いが共感できるだけに、その歴然とした、また素朴が故に深い扱いの差が底知れぬ虚しさを醸し出す。
そしてプライベートライアンのオープニングとエンディングでもおなじみの墓地の映像で終わる。
靖国の例のように、祀られていること自体に対する反感を描くものではないが、そこに共に眠る状態であることについて、プライベートライアンとは全く別の何かが含まれているのが象徴的。
もちろん、エンディングにおや?という感じで出てくるだけなのだが、本篇ののちにこういうエンディングは映像があっさりしているだけになかなか感じるものがある。
詳細評価
イメージワード
- 未登録
このレビューは役に立ちましたか?