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グッド・シェパード (2006)

THE GOOD SHEPHERD

監督
ロバート・デ・ニーロ
  • みたいムービー 734
  • みたログ 2,394

3.30 / 評価:705件

『国家公務員』

  • 一発太郎 さん
  • 2009年11月8日 0時36分
  • 役立ち度 22
    • 総合評価
    • ★★★★★

アメリカのCIA(中央情報局)に所属するエリート諜報員の
仕事と家族に対する葛藤を描いた秀作。

CIAについては映画作品などから得たわずかな知識・情報しか持ちあわせてないので、あえてこの作品のレビューでは触れないでおきます。


この作品を観て思ったのは、自分が一番なりたかった職業って何だったろうか?という事。この疑問、別に難しくはない。かなり以前(かれこれ20年以上前ね)自分は新聞記者になりたいって思っていた。それも事件記者ってやつ。動機は単純で、何か大事件が発生したなら警察や消防・救急の次にその事件に関わることができるから。つまり事件の真相をより早く知りたいという“やじうま”的な発想からそう考えた。当然、警察官も候補のひとつだったが、子供の頃から文章を書いたりすることが好きだったこともあり新聞記者だった。

現在のなりたい職業ランキングなんか見てみると公務員や教師や医師といった職業が圧倒的でかなりの安定志向がうかがえる。こういったランキングも時代を映す鏡であるので先行き不透明な今のご時勢なら納得できる。
じゃあ例えば公務員についての志望動機って何だろう?
単に安定しているってことだけなんだろうか?答えは知らないけど♪

この作品が公開された2007年に安倍政権が掲げた再チャレンジ政策での“国家公務員中途採用試験”ってのがあった。受験資格は1967年4月2日~1978年4月1日生まれの人。
ぎりぎりセーフの自分は大いに迷ったあげく今の仕事を続けると決めたことが記憶に新しい。

実は現在、大学1回生の長男に課していることがある。
それは「国家公務員試験?種」を受験できるだけの実力をつけなさいという事。
当然、合格して欲しいけれど今の時点でそれは高望み、しかし自分の目論見は見事合格したなら「警察庁」へ入庁し、理系なので情報通信に関わる仕事をして欲しいというもの。
国家公務員になれなかった自分が抱く願望を押し付けちゃってる感じだが、あくまで願望として息子に伝えている。


“霞ヶ関”といえば最近の報道などから事務職的なイメージが強いが、日本にだってCIAと似たような組織がある。法務省管轄の「公安調査庁」である。
すなわちアメリカと日本、軍事力に代表される世界情勢への影響力に多大な差があるとはいえ、そういった職に従事する人間は同じような葛藤を抱きながら仕事しているんじゃないだろうか。


なにか長々と他愛のないレビューを綴ってしまいましたが、
この作品を観てから“仕事”について色々考えさせられたのです。



1961年(昭和36年)に起こるキューバでのピッグス湾事件と1939年(昭和14年)からの主人公の出来事とが交差しながら描かれるので、初めは少し分かり辛いかもしれませんね。

あと今の時代に働いている人とこの作品に描かれている時代に
働いていた人とでは大きく価値観が違います。
日本でも高度成長期にバリバリ働いていたお父さんにはこの主人公のように
家庭を顧みることすらできない“矜持”と“葛藤”があったのかもと思います。



「男の仕事とはかくあるべき!」と声を大にしては言えませんが、
自分にとってはなにかこう背筋が伸びる感じがした作品でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ゴージャス
  • 知的
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