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グッド・シェパード (2006)

THE GOOD SHEPHERD

監督
ロバート・デ・ニーロ
  • みたいムービー 729
  • みたログ 2,347

3.31 / 評価:652件

1つの解釈

  • paulownia21s さん
  • 2013年9月18日 23時31分
  • 閲覧数 2668
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

こんなに重厚で良く練られた映画を観たらレビューを書くしかない!
自分の考えを整理するために!笑


■「グッドシェパード」が持つメッセージ性について


 ”グッドシェパード = 善き羊飼い”
羊という動物は旧約、新約聖書で良く例えられる動物である。
羊は生贄または無垢で、弱く、加護を必要とする者の象徴で、キリストが

 羊飼い:羊 ≒ 神:キリスト ≒ キリスト:人々

として例えた一節がある。つまり、

 羊飼い:羊 ≒ 神(父):キリスト(子) ≒ キリスト:人々 ≒ CIA(エドワード):(国民を内包する)国家

である。題名からも、

 1) CIA:国家
 2) 父:子

という2つの大きなテーマが柱となっていることは間違いない。

ではエドワードは「善き羊飼い」であったかが当然問題となる。
私はエドワードは善き羊飼いであろうとして、善き羊飼いに成れなかったのだと思っている。
国家を守り、かつ妻子に信頼と安心を与えるにはあまりにも激動の時代だったのである。



--------------- 以下、ネタバレ ---------------

■シーンの解釈「花嫁を始末したのはエドワードか?」


花嫁落下の直前に、エドワードとソ連諜報員”ユリシーズ”の間で印象的なやりとりがある。

ユリシーズ「いずれ、君の助けがいる。君には小事でも私には問題なことが」
 → ユリシーズはソ連崩壊を予期し、ソ連崩壊後の協力を求めている。

ユリシーズ「あの娘(花嫁)を家族にしたいか?」

     ・・・略

ユリシーズ部下「娘に土産を買いたいが釣りが足りない」
エドワード「寛大さは民主主義の基本だ」1ドル札を渡す。
 → 一見、先ほどの会話に関連付けて花嫁を家族にすることを許容したようである。
   だがアメリカは関与せずに、ソ連に手を打つように頼んでいるようにも捉えられる。

そもそも花嫁を排除する動機を持つ者は、劇中エドワードしかいない。
彼は強烈なエリート意識を持つスカル&ボーンズのメンバーである。
スカル&ボーンズは由緒正しき家柄、知性が絶対条件として知られる。
その構成員で、CIAの要職につくエドワードが、
あろうことかソ連側の元スパイで、出自も不明な黒人女性を息子の嫁に迎え入れることができるだろうか。

CIA職員として、ボーンズマンとしても到底許容できない事態なのである。

一方で、ソ連側は末端スパイに重要な情報を与えているとも思えないので始末する理由がない。
だが、ソ連崩壊に備えアメリカ(CIAの出世頭であるエドワード)に恩を売ることは動機に成り得る。

※現地の反米組織の犯行とも考えられるが、劇中で説明がないので考慮しない。

結論として、私はエドワードが間接的に指示したものだと考えている。
犯人は明示されていないし、判断は鑑賞者に任せられているのだが物語の流れからも、
息子を守ろうとして、結局息子を深く傷つけてしまう結果を表現しているのだと考える。

誰かもっともな解釈があれば教えてください!笑


長々と書いたが、確実に言える事がある。
「二度見たほうが楽しめる!」

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • 知的
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