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グッド・シェパード (2006)

THE GOOD SHEPHERD

監督
ロバート・デ・ニーロ
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3.31 / 評価:643件

解説

CIAの誕生をめぐり、1人の男が運命に翻弄(ほんろう)されていく様を描いた壮大な人間ドラマ。『ブロンクス物語/愛につつまれた街』以来13年ぶりにメガホンを取ったロバート・デ・ニーロが、監督、製作、出演の3役をこなす。主演の諜報部員役にマット・デイモン、その妻役にアンジェリーナ・ジョリーがふんする。これまであまり描かれることのなかったCIAメンバーの、1人の人間としての苦悩が胸に突き刺さる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1961年4月17日、キューバのカストロ政権転覆を狙った上陸作戦がCIA内部の情報漏れにより失敗し、CIAは窮地に立たされる。その数日後、作戦を指揮したエドワード(マット・デイモン)の元にCIA内通者と敵側スパイと思われる男女が映ったテープが届く。彼は部下のレイ(ジョン・タートゥーロ)にその分析を依頼するが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2007 UNIVERSAL STUDIOS
(C) 2007 UNIVERSAL STUDIOS

「グッド・シェパード」アメリカ史の側面をスパイの目を通して描く、重厚なスリラー

 原題(The Good Shepherd)が意味するのは、国家の“忠犬”となった男を暗示する“良い(犬の)シェパード”ではなく、新約聖書ヨハネ福音書にある「“良い羊飼い”は羊のために自分の命を犠牲にします」という一節の引用だ。羊とは国家の理性とも読める。

 前作「ブロンクス物語」をセンチメンタル・ムードで描いたロバート・デ・ニーロ監督は、第2作目で相当に重厚な題材に斬り込んだ。「フォレスト・ガンプ」「ミュンヘン」の脚本家エリック・ロスによる物語は、イェール大学の学生だった青年(マット・デイモン)がCIAの前身だった諜報活動組織にリクルートされ、やがて冷戦時代が生んだキューバ危機でCIAのナンバー2として裏外交をめぐらす61年までの約30年間に及ぶアメリカ史の側面が、そのエリートスパイの目を通してつむがれる。ロングショットを多用したカメラはおよそ3時間、ゆったりと重厚な動きで時代を往き来する(それが好き嫌いの分かれるところ)。歴代のアメリカ大統領を多数輩出するエリートの秘密結社スカル&ボーンズの秘密やCIA最大の危機であるビッグス湾事件の真実など、興味深いエピソードばかり。

 レオナルド・ディカプリオの代役と巷間伝えられているマット・デイモンは、時代を映すメガネの奥に冷徹な目を隠して(“心”を閉じこめて)ストイックに好演している。(佐藤睦雄)

映画.com(外部リンク)

2007年10月11日 更新

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