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300 <スリーハンドレッド> (2007)

300

監督
ザック・スナイダー
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3.49 / 評価:2,552件

解説

『シン・シティ』でも知られるフランク・ミラーのグラフィック・ノベルを基に、スパルタの兵士300人がペルシアの巨大軍と戦う姿を描いたアクション超大作。監督は『ドーン・オブ・ザ・デッド』のザック・スナイダー。屈強なスパルタの王レオニダスを『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラーが演じる。色彩のバランスを操作し、独特の質感になるよう画像処理を施した斬新な映像美とともに、屈強な男たちの肉体美も見どころとなっている。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

紀元前480年、スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)は、ペルシアの大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)から服従の証を立てるよう迫られる。そこで、レオニダス王が取った選択肢は一つ。ペルシアからの使者を葬り去り、わずか300人の精鋭たちとともにパルシアの大群に立ち向かうことだった。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2007 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
(C) 2007 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

「300/スリーハンドレッド」映画鑑賞が新たな次元に突入したことを告げる一作

 音楽を聴くときに聴覚にすべてを委ねるように、すべてを視覚に委ね、ただ、網膜に映る動きと質感を味わうこと。それだけで本作によって映画を見るという快楽が新たな次元に突入したことが分かるはずだ。

「シン・シティ」で実現された実写でもアニメでもない新映像は、本作でさらに進化を遂げた。まず、その光量、色調、質感の緻密さ。薄曇りの空から降り注ぐ光の微妙な差違が表現され、さらに物語の時代に即して、映像には古代ギリシャのテラコッタの壺の色調とざらついた質感が与えられている。

 加えて、速度の妙。スローモーションにも複数の速度があり、早回しもコマ落としも使用。例えば敵の兵士を槍で刺すといったひと連なりの動作が、3種以上の速度で描かれるのだ。この速度の妙味をさらに、兵士達が纏うケープを宙に舞わせて強調。そして、観客がこの映像に陶酔したい、と思った瞬間、映像は速度を落とし、その陶酔に身を委ねる時間を与えてくれるのだ。その愉悦。これらの質感、速度、図像で実現された、リアリズムとは別次元の美意識に貫かれ、身体の切断も流血もただひたすらに美しい。

 監督が次に挑むのはアラン・ムーアのカルト・コミック「ウォッチメン」の映画化。その映像を見るのが今から待ち遠しい。(平沢薫)

映画.com(外部リンク)

2007年6月7日 更新

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