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大日本人 (2007)

監督
松本人志
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2.66 / 評価:3,172件

解説

ダウンタウンの松本人志が、企画・初監督・主演を務めて撮り上げた長編映画。映画配給会社の松竹とタッグを組み、映画製作に乗り出した吉本興業の第1作目でもある本作は、松本自身の考える“ヒーロー像”を描いた異色作。脚本は松本の盟友で人気放送作家の高須光聖との共同執筆。出演は竹内力、UA、神木隆之介、後輩芸人でもある板尾創路。あくまでテレビの延長線上と位置づけ、面白さを追求するコンセプトで撮られた松本ワールドに注目。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

5年に渡る構想期間と、四季の移ろいを出すために費やした8か月間に及ぶ撮影で、自分なりの“ヒーロー像”を映画で構築したダウンタウンの松本人志。主演も務めた松本がドラマの案内役となり、日本社会が抱える現状に触れながらも、笑いとオリジナリティーを追求した、映画史上ほかに類を見ない演出とストーリーが展開する。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.2007
(C) YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.2007

「大日本人」これまでの松本人志の集大成

 映画を観て驚いた。ひた隠しにされていた中身より、豪華スタッフに、だ。日本一多忙なカメラマン・山本英夫(「フラガール」)に、照明・小野晃(「ゆれる」)、そして音楽にはテイ・トウワだけでなく、クライマックス曲で押井守作品でお馴染みの川井憲次まで携わっている。松ちゃん、いや、松本人志監督の映画に掛ける本気度が伝わってくるようだ。中身も、一見、高圧電力で体を巨大化させた「大佐藤さん」(松本)が、“獣”たちと戦うふざけた内容だが、テーマは真っ当。松本監督の著書を一読した者ならより深く理解出来ると思うが、ヒーロー視していたはずの大佐藤を、今やすっかりないがしろにする日本人の飽きっぽさや、テレビ番組が大佐藤に密着しているという構成をとり、土足で他人の生活を覗き込む傲慢さなど、皮肉があちこちに散りばめられている。つまりこれは、少年時代の夢を叶えた怪獣映画+「ごっつええ感じ」ノリのギャグ+著書や雑誌連載で繰り返し述べてきた日本社会への不満と、これまでの松本監督の活動の集大成ではないだろうか?

 もっとも本人の、本来の目的は「映画を壊したい」だったようだが、技術、物語、構成など、どれも斬新さをあまり感じなかった。北野武監督が映画の方程式を壊してきたように、松本監督のその意気込みに期待したいところである。(中山治美)

映画.com(外部リンク)

2007年5月31日 更新

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