あらすじ・解説
40代を目に身体の衰えを感じ始めている野枝(松田美由紀)は、絵画教室のヌードモデルをしていた。ある日、気の緩みから体調を崩してしまい、しばらく通院生活を余儀なくされる。野枝は病院への行き帰りの途中、ふらふら漂うように歩きながら無意識のうちに道端の雑草に手をのばし……。(「第一章 世界はときどき美しい」より)
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(43件)
- tat********
1.0点
映画ではない。ポエムだ。 好みで評価が大きく分かれる。昔っぽいザラついた映像が好きであれば良いかもしれない。内容に期待してはいけない。 こんな人もいる・・・っというのを知りたければどうぞ・・という感じ。
- とみいじょん
2.0点
説教臭い、頭でっかち。自己啓発本もとい映画を見せつけられている気分になりました。 台詞で語るより、映像や演技・演出で見せてほしかった。 映像は8mmで取った後に加工したとか。一見古臭いのだけど、そうとも言い切れず、不思議な感覚でした。とはいえ『ミルコの光』の方がワクワクしたかな? ただ役者の底力にはうなりました。 特に、2話の尾美さんとか、5話の木野さんとか、ただあれだけの出演なのに、あの存在感、世界観!!! 4話の松田さん、立っているだけでも絵になる方ですね。で、浅見さん演じる彼女の心の動きと松田さん演じる彼氏の心の動き、それだけで十分『世界はときどき美しい』。「宇宙の~」なんて台詞いらないです。 2話の柄本さんも、あの表情だけで『世界はときどき美しい』。飲んだくれていてもね。ひとり言の説明台詞いらないです。 ああ、もったいない。そんな感じ。 気分的には、美しい美術品(=役者さんの演技)に泥かぶせられたような腹立たしさから☆1つにしたいけど、役者さんに免じて☆2つです。
- まー
1.0点
ダメ人間の生態を無理に綺麗に描こうとしている感じ? 当たり前のことを実しやかに撮っているだけなのに、 妙に説教臭くて偉そう、なのに内容が薄っぺらくて、 言いたいことは分かるが、何も響いてこない… 誰もやろうとしなかったからウケたのか? 映像や着眼点が面白いのもあったけど、 内容がなくやりっ放しの結末ばかりなので、 知識をひけらかしているようにしか感じませんでした。
- tos********
4.0点
寒い夜だった。 映画を観た帰りに、彼女を家まで車で送ることになった。 車の中では、好きな音楽の話や、好きな映画の話をした。 明るくて可愛い女性だ。 彼女は自分の魅力に気付いていない。 それがまたいいところである。 こういう女性に僕は惚れるのだ。 彼女の家の近くにコンビニがある。 そこで彼女を降ろして、手を振って別れた。 素敵な女性と別れた後は、余韻もまたいい。 時計はすでに0時を回っている。 「家まで軽く1時間はかかるな…」なんて思いながらステアリングを握る。 車もまばらな往復6車線の国道を飛ばす僕の耳には、 さっきまで一緒に聴いていた曲が違って聞こえてくる。 いい気分でナイトクルージングを楽しんでいるとき、一瞬「ドキッ」とした。 僕の左側の視界に眩しい光が入り込んできたからだ。 ビルに遮られたため、それは時間にしてわずか1秒もなかったはず。 左側の大きなビルをやり過ごすと、その正体があらわになる。 「東京タワー」だ。 寒空の中、キラキラと輝きながら天高くそびえ立つその塔は圧倒的な存在感で迫ってくる。 僕はハザードのスウィッチに手を伸ばし、車を左に寄せてゆっくりと停めた。 「確か0時で消灯するはずなのにな…」 そう思いながら、静かに窓を開けると、 冬の冷たい空気が車の中に入り込んでくる。 この寒さもまた心地よい。 そのとき、映画館を出たときのままになっていた僕の携帯がブルブルと震えた。 彼女からのメールだった。 「今日はありがとう。云々~」 東京の寒空の下、キラキラ輝く東京タワーを見上げながら、好きな女性からのメールを読む。 「ああ。世界はなんて美しいのだろう…」 決して特別なことがなにか起こったわけではないのだけど、そんな風に思えることがたまにある。 そんな日常の特別ではない時間や、物や、風景に感動できる自分で良かった。 このシネマの中での松田美由紀のセリフ。 「奇跡だって、それを感じとれない人には、ただの当たり前の出来事だったりするんだと思う」 毎日の生活の中で気にも留めない、当たり前にそこにあること。 特別ではない物。 特別ではない時間。 特別ではない人。 特別ではない会話。 特別ではない夜。 特別ではない景色。 平凡の中にもまた奇跡はあるのだと。 平凡だと思って見過ごしていることが実は奇跡なんだと。 コーヒーカップを持つ時に、綺麗な手だったらいいのにと思うヌードモデル。 毎日毎日、わかっていても酒を飲んでしまう酔っ払い。 幸せでも不幸でもないという孤独感を愛しく思う女。 間違えてできてしまった子供をめぐる気持ちの変化に戸惑う男と女。 日常と深く結ばれていることを愛しく思う一人暮らしの旅行代理店で働くOL。 5つのショートストーリーを紡ぎながら、そんな素敵なことを淡々と語る。 なんだか、自分を取り巻くすべてが愛しく思えてくるシネマである。 【追記】 5つのショートストーリー。どれも素晴らしいが、特に下記の2作に心打たれた。 第二話の「バー・フライ」は、柄本明の関西弁に違和感を感じ、 それならかえって一言も語らない方が絶対に良かった。 関西の方に、その辺を訊いてみたい。 第四話 「スナフキン・リバティ」 松田龍平×浅見れいな ラストの【日常】という切ない程の温かさが胸に沁みる。 なぜだか涙が溢れた。 第五話 「生きるためのいくつかの理由」 市川美日子×草野康太×木野花 絶品! 市川の透き通るような演技。 木野花演じる母親の孤独。
- pea********
3.0点
8mmは味わい深くて、 俳優も好きな人ばかりやったのに、 う~ん…ピンときませんでした。 登場人物の語りが 説明的すぎるのが原因かなぁ。 「しゃべらされてる」(or朗読している)感が出て うまく入り込めなかったです。 もっと何気ない感じやと良かったかも。 変わった表現方法ですし すごく感覚的な作品なので 合う・合わないの差が出るのは仕方ないですね。 ただ、役者さんたちそれぞれの魅力を 引き出す力はすごいなぁと思いました。 どの役者さんもすごく魅力的! 市川実日子、ますます好きになりました*
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