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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (2007)

監督
庵野秀明
摩砂雪
鶴巻和哉
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3.68 / 評価:2668件

エヴァデビュー。少し寂しかった。

  • my******** さん
  • 2021年4月5日 9時25分
  • 閲覧数 415
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

エヴァシリーズを初めて鑑賞。
リアルタイムでアニメを観れる年だったがなぜか今までスルーしてきてしまったので、記念すべきこの2021年にとりあえず時間のかからない新劇場版シリーズから鑑賞してみようと思った。

まず一番圧倒されたのが、ビジュアル面。背景は写真を見ているかのようにリアルかつ美しく、生活感や温かみが肌に伝わってくるような描き込みよう。美術館の展示作品のような熱量さえ感じた。エヴァの代名詞であろう兵器類のディテールの凄みは、「これが皆んなが熱狂する所以か」とまんまと心を掴まれた。3Dモデルと2Dアニメの融合もとても効果的かつ自然。それらのアニメとは思えない視覚的情報量の多さで飽きる絵面が無かった。

ただストーリー面はというと、あからさまなダイジェスト感が否めず、軽く流し見するにはちょうどいいが、没頭したかといえばそうではなかった。解説のない知らない言葉の連続に、「いちいち突っかかるのは避けよう」と意識して鑑賞したが、今度はストーリーも飛び飛びなので、結局は背景も物語も「深入りできず、与えられたものを流して見た」という味気なさが残ってしまった。起承転結もハッキリとせず、一本の映画としては物足りない。

一番痛かったのが登場人物たちに何の思い入れも抱けなかった事。ストーリーが破綻していても人物を愛おしく思えれば機能する作品もあるが、そうではなかった。本来シンジのような不安定な心情をもつ登場人物は好みなのだが、やはり彼の心情も「ダイジェスト」になってしまっているので、こちらが歩み寄ろうとすると逃げていく。もう一つ個人的にダメだったのが性的描写の多さ。意図があれば気にしないのだが…。例えばシンジ中心の場面であれば、カメラが女性の胸や肌に向く事で多感な男子の心情を表すのなら分かるが、男が関わってない場面で不必要な描写が多いので、監督のプライベートな思考を私にこっそり共有してくるような感覚に陥り気持ち悪かった。

今作は「すべては原作にある」というようなTVアニメへの誘導作品のような印象を持った。もちろん固定ファンへのプレゼントという位置付けなのだろうが新たに興味を持った者としては少し寂しかった。ただ、逆にその不自然さや意図的な不完全さがカルト作品としての魅力を高めているのかも知れないとも感じる。それでもビジュアル面での監督の技量には脱帽。ただただすごいなーと思わされた。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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