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ロイヤル・スキャンダル (1945)

A ROYAL SCANDAL

監督
オットー・プレミンジャー
エルンスト・ルビッチ
  • みたいムービー 3
  • みたログ 6

3.80 / 評価:5件

年齢にサバを読みたい女心

  • bakeneko さん
  • 2017年5月16日 11時23分
  • 閲覧数 253
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

「ニノチカ」等の名脚本家:レンジェル・メニヘールトの傑作舞台劇:Die Zarin(=女帝)を映画化した、サイレント期のエルンスト・ルビッチの傑作「Das verbotene Paradies (1924)=禁断の天国」をリメイクしたもので、撮影リハーサルまで監修したルビッチが体調を崩したために、オットー・プレミンジャーが監督しています。

女帝となってから日が浅く女盛りのエカチェリーナ2世(1729 - 1796年)の、若い軍人:ウイリアム・エーセとの恋のスキャンダルを、軍人の恋人である侍女:(デビュー仕立てのアン・バクスター)との対決や、老獪な国務大臣:チャールズ・コバーンの名采配、クーデターを画策する将軍達の陰謀…を絡めて活写してゆくコメディで、主演のエカチェリーナ2世の“女心と帝位に揺れる中年の女性像”を、前年の「ヒッチコックの救命艇」で注目された舞台女優:タルーラ・バンクヘッドが見事に演じています。

軍のクーデターを察知して命を賭けてエカチェリーナ女帝に注進に来た若い軍人の美丈夫に惚れ込んだ女帝は、(丁度愛人をお払い箱にしたところだったので)彼を重用する。朴訥な軍人は予てより女帝の侍女と恋仲であったが次第に女帝に惹かれてゆく、しかし彼の助言が全く省みられていないことに自身が愛人としてのみの存在であることを漸く悟った彼は反旗を翻して…というお話で、若き軍人を巡る三角関係に軍事クーデターの計画が絡んだ騒動記となっています。
粋な台詞や絶妙な心理描写などの見事な脚本が光る作品ですが、監督のプレミンジャーの演出はルビッチ本人が演出した作品よりも、“やや重め”になってしまったきらいがあり、軽妙洒脱なルビッチタッチの恋愛劇の絶品さまでには出来上がっていません。
それでも、前作未見で観ると良く出来たロイヤルコメディですし、若き日のヴィンセント・プライスのプレーボーイフランス大使もはまり役ですよ!

ねたばれ?
1、 オリジナルのサイレント版では、エカチェリーナ訳はまだ20代のポーラ・ネグリでした。
2、 本映画の撮影時:アン・バクスターは本当に22歳でした。
3、 劇中で描かれた様に女帝は、ヴォルテール、ディドロと文通を行い、37歳時の1766年に開催された新法典編纂委員会に「訓令(ナカース)を提案して農奴制の緩和を試みています(貴族の反対で実現しませんでしたが)。更に劇中で語られ翌年から始まったオスマン帝国との露土戦争(1768年-1774年、1787年-1791年)でクリミア半島を獲得しています。
4、あんなにガラスを割って、歩いてて踏まないのかな?
5、ロシアにも”ちゃぶ台返し”が…

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