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ピアノの森 (2007)

The Perfect World of Kai

監督
小島正幸
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  • みたログ 799

3.95 / 評価:455件

雨宮修平を心の底から応援しまくりたい!!

  • ぼっち鑑賞 さん
  • 2008年11月25日 19時07分
  • 閲覧数 309
  • 役立ち度 13
    • 総合評価
    • ★★★★★

なにやら見ていて胸がきゅーっと締め付けられる想いがする作品でした!

物心ついた頃からピアノと向き合ってきた修平。
彼の言うとおり、秀才の道はたくさんの犠牲の上に成り立ってきたものなのでしょう。
「~したい」ときに「~できない」ことは大人でも辛いこと。
音楽一家に生まれた宿命や周囲からの期待や羨望、妬み、そのすべてが小さな背中では到底支えきれそうもないプレッシャーとなって彼にのしかかってきます。
彼にとってピアノはすべてだけど、同時に敵でもあり、ときに憎むべき存在。

それでも

ピアニストになりたい!
欲望や重圧を自力で振り切らなければピアノには対峙できない。
ピアノに対しては決して手を抜かない。常に紳士的で、真剣な態度で臨みたい。
努力すれば今よりもっと上手くなれる、夢に一歩近づける。
小学5年生にしてこのプロ意識。尊敬に値します!

自分は彼のファンです^^♪
他人を認められる心のでっかいヤツです!
「スゴイものはスゴイ」と素直に言える子です!
気が弱そうに見えてじつはかなり負けず嫌いの熱い男です!
努力することで自信が生まれることをよく知っている賢い子です!
「努力に勝る天才なし!」とよく言うけれど、彼もある意味「天才」なのです!!
今の自分に満足することなく常に高みを目指して努力する姿は見ている者の励みとなり、応援してやりたい!という気分にさせます。

(微妙に違うかもしれませんが・・・)
「真剣に取り組むことがライバルに対する最低限の礼儀だと思う」と彼は言いました。
きっと今までたくさんのライバルたちを踏み台にしてきて、彼らの悔し涙があって今の自分があることを一番よく分かっている彼の言葉には力があります。ジェントルマン修平に惚れた瞬間でしたww


そんな修平がおそらく人生で初めてぶち当たった馬鹿デカい壁。
努力の天才のさらに上をいく天性の才能の持ち主。本当の天才。
それが海でした。

努力だけではどうすることもできない領域を知ったとき、それを認めるのはどれほど怖かったことでしょう。
まるで今までの自分を全否定されたような
悔しいような
やるせないような
羨ましいような

心のどこかで海に対する優越感のようなものに浸っている自分がいて、それはとても心地良かったはずです。
海が一番の脅威になるなんて思ってもみなかったかもしれませんが、海のピアノを聴いたときからそうなることを予期していたのもまたたしかでした。

まるでその事実から逃げるかのように
「海と僕は違うんだ」
と自分に言い聞かせ、海との間に壁を作った修平。
そうやって平静を保ちながらも確実に張り詰めていった気持ちを音楽の前では誤魔化すことが出来ませんでした。
「負けた・・・」
やっと言えた3文字。修平の気持ちを思うと見てるこっちまで泣きたくなりました;;

一方

修平とは似ても似つかない世界で育ってきた海。

そんな荒んだ生活に潤いを与えてくれる唯一の存在が、ピアノの森の海だけのピアノ。
彼にしか弾けない特別なピアノ。海の友だち。心の安らぎ。
煩わしいなにもかもから解放される心休まる瞬間。
夜のピアノの森は海の独り舞台。
海とピアノだけの空間。

生まれも育ちもまったく違う二人の共通点はピアノが好きだということ。
お互いを認め合い良き親友となった二人の少年。


そんな二人が初めて衝突したのはほんのささいな見解の違い。
そう、ピアノに対する姿勢の問題。
分かり合えたと思った相手と本当の意味で分かり合えていなかった事実。
優れた指導者が「本気」の修平ではなく、「遊び」の海を選んだ事実。

それらの事実が複雑に絡み合い、二人は思うようにコントロール出来ない憤りや嫉妬といった感情に戸惑うことになります。

そして、修平にあびせられたサヨナラホームラン張りの決定打は、海のコンクール出場。
最高の指導者と本当の天才の本気が合わさったときを思うと彼は気が気じゃなかったはずです。

結果はなんともすっきりしないものになりました。
でも、これがコンクールの現実・・・。

型破りな海はコンクールの枠に入りきらず、規格外。
楽譜通りに確実で手堅い演奏をした修平がNO.1☆


修平のなんと報われないこと・・・。
真のライバルのいない本戦を戦うのはさぞみじめだったことでしょう。
1番☆でも常に2番のような満たされない彼の気持ちを想像すると、ホントいたたまれないです;;


修平もいつか心の底からピアノを楽しめる日が来ると思います!それが彼の進化のとき!!
修平は国内から、海は世界からとアプローチの仕方は違うけど、いつかまたあのピアノの森が引き合わせたように、二人が運命に導かれて再会する日が来ると自分は信じて疑いません!

詳細評価

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