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ピアノの森 (2007)

The Perfect World of Kai

監督
小島正幸
  • みたいムービー 345
  • みたログ 799

3.95 / 評価:455件

才能と芸術と感動

  • Fantastique_Romantique さん
  • 2008年12月21日 20時14分
  • 閲覧数 240
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

ここでのレビューに魅かれて見たくなりました。
ピアノ好き・音楽をする方には特にお薦めの作品。

アニメーションは期待するほどのものではないのですが、アシュケナージが演奏する素晴らしいピアノが聴けて、とても”耳の保養”になりますし、ストーリーは感動的です。

(以下、印象に残る台詞等引用しています)※ネタバレご注意


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ふたりの少年が一台のピアノを介して出会った。

ひとりはピアニストの息子に生まれ、幼少より英才教育を受けて育ち、ピアニストを目指し日夜猛練習している、真面目で大人しい、雨宮修平。

ひとりの少年は、貧しい家庭に生まれ、ピアノもなければレッスンを受ける余裕もなかったが、天才的な才能を持っていた。
性格は気が強くて自由奔放な、カイこと一ノ瀬海。

そのピアノは大きな黒いグランドピアノで、ひっそりと森の奥に捨てられていて、「森のピアノ」と呼ばれていた。

そのピアノは実は、ふたりの少年が通う小学校の音楽教師、アジノのものだった。
彼は過去、有名なピアニストであった。
それは彼が自分のために特注した特別なピアノだったが、事故で手にダメージを受け、彼はピアノを諦めることになってしまった。

彼はピアノを処分した。
ピアノはキャバレーを経て、ひっそりと森の奥に捨てられていた。
彼はピアノを忘れることが出来ず、捜し求めてこの森がある、田舎町までたどり着いたのだった。

雨宮は森のピアノを弾いてみようとするが、どんなに強く鍵盤を叩いても音は出なかった。
ところが、カイはなぜか音を出すことが出来た。

「森のピアノ」は新しい持ち主を見つけた。
それは、楽譜も読めない小さな少年、「カイ」だった。

「森のピアノ」は、彼を選んだ。
森のピアノは、森の中で、たった一人のその「選ばれた手」によってだけ、歌うように、自由に伸びやかな音色を奏でる。

その音色は、聴くものの誰をも感動させるものだった。


芸術とは、点数をつけられるようなものではない。
才能とは、練習して得られるようなものではない。


ピアニストの子に生まれていくら練習しても、「才能」には叶わない。

雨宮は、アジノに聞く。

「先生、ボクにも、カイくんのように、人を感動させるピアノが弾けますか?

いつかは弾けるようになりますか?」



アジノは言う。

「もっと自分のピアノを好きになったほうがいい。

そうすればきっとわかる。

誰かと比べる必要なんてないってことが。」


雨宮のことばはとても切ない。
そして、アジノのことばは深く優しくて、胸をうたれる。


最後に、雨宮は、カイにこう言う。

「ボクはキミと出会っていなかったら、ピアノが嫌いになっていた。」


雨宮くんが、自分のピアノを見つけ、人を感動させることが出来る日が来るだろうか。
私はその日が来ることを願ってやまない。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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