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メイド 冥土 (2005)

THE MAID

監督
ケルヴィン・トン
  • みたいムービー 3
  • みたログ 9

3.83 / 評価:6件

中華系のお盆は一カ月!

  • bakeneko さん
  • 2011年5月20日 15時07分
  • 閲覧数 610
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

珍しいシンガポール製の怪奇映画で、中華系の風習の日本との相違&共通点を興味深く観る事が出来る作品ですが、”SFXや残酷描写に頼らない正統派恐怖映画”として頑張っている映画であります。

中国では旧暦の7月を鬼月と呼び死者があの世から帰って来ると言われています。
特に旧暦の7月15日を中元節の鬼節と呼びこの日に迎え火を焚いたり、紙銭を焼いたりします。
そして、(死んだ者のあの世での存在形態が現世とは全く異なる日本と違って)中国ではあの世とこの世は隣接していて、死人があの世でもこの世と殆ど変らない世界(仕事&市民生活がある)に住んでいることになっています。
つまり、この鬼月の期間の街は”目に見えないあの世の住人で一杯”になるのであります。
本作はこの様な宗教観に基づく映画で、”聊斎志異”等の中国奇譚の世界観の映像化を見せてくれるのであります。
また、シンガポールという国は”エロ&グロ”表現は100%禁止であります(以前シンガポール出張の際にホテルのTVで「スリープウォーカーズ」を放映しているのを観ましたが、ホラーシーンが全てカットされていて”楽しい猫大行進映画”になっていました)。
従って、”血や暴力シーンを全く見せないで怖がらせる”=”怪奇な空気感覚で震え上がらせる”工夫&演出で頑張っていて、「回転」や「the EYE【アイ】」の様に純粋な恐怖感覚を楽しむ?ことが出来ます。そして、ホラーとして怖がらせると共に、謎解き推理としての”仕掛け”も見事に決まっていて、引っ掛けられる知的快感も楽しめるサービス満点の映画となっています。

また、世界市場を狙って本映画を創っているので(西洋人にも理解できるように)”フィリピンから出稼ぎにきた娘が遭遇する事件”として、様々な習慣や効用について説明してくれるので予備知識なしに理解できますし、祖先や肉親の霊に対する感情の発露は同じ東洋人として頷けるところが大であります。

エロ&グロどころか血の一滴も流れない作品ですので、お子様が観ても大丈夫?な東洋怪奇映画であります。


ねたばれ?
しかし”この和製映画タイトル”は寒い”親父ダジャレ”だね~(ヒエヒエ~)。

詳細評価

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