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イタリア的、恋愛マニュアル (2005)

MANUALE D'AMORE

監督
ジョヴァンニ・ヴェロネージ
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3.96 / 評価:89件

男と女のフルコース

  • gacchi さん
  • 2009年11月2日 14時15分
  • 閲覧数 462
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

4組のカップルの悲喜こもごもを描いたオムニバス。

『巡り会って』
底抜けにゴーイングマイウェイな男の一目惚れの恋の行方。

『すれ違って』
蜜月の時を過ぎ価値観の違いに日々苛まれ、もがき苦しむ夫婦の顛末。

『よそ見して』
順風満帆かに見えた夫婦関係に、ある日突然忍び寄る亀裂。

『棄てられて』
訳もわからず妻に棄てられた男の悪あがき。


これはとっても面白い。

でも「マニュアル」という表現は当てはまらないかなあ。個人的には「ポートレート」といった風情に見えた。つまりは、単純にどうすれば恋愛をうまく送れるかがテーマなんではなく、恋人同士や夫婦といった男女関係の一側面を描いているんである。

面白いのは、4つの物語がリレー形式で展開する点。ひとつの物語の終わり際に脇役で登場した人物が、主観を引き継いで次の物語の主人公になるのだ。

こういう繋ぎ方だと、うまく前の余韻が残って“カップルの肖像”が連綿と引き継がれるわけ。だから、スポットが当たるのは全く別の人間だけれど、男女関係の始まりから終わりまでの一連の変遷というフルコースをふるまわれているかのような作りになっている。巧みな構成だと思う。

しかも『棄てられて』まで一巡りしたら、最後また『巡り会い』に繋がって終わるのがとても洒落てる。そしてまた輪廻が一巡りするんだろう。それでも。

傷ついても傷ついても、性懲りも無くまた恋に落ちるのよ。

そういう姿をコミカルに可愛らしく描いていて、監督や脚本家の“人肌を求めて止まない人間の性懲り無さ”に対する愛情をひしひしと感じさせられる。


内容的には、お国柄なのか映画だからなのかちょっと大仰な雰囲気も感じなくも無いが、身に覚えのあるエピソードや言葉の一つや二つは皆あるはず。過去・現在にパートナーと呼べる相手のいた・いる人なら楽しめると思う。ただ、未だ得ぬ恋や愛を手に入れるために「恋愛マニュアル」を欲しているような人が見ても、面白さはさっぱりわからんでしょうね。逆に絶望的な気分になるかも(笑)

でも、この映画には確実に恋や愛の面白さが詰まってることは間違いない。お薦め。

詳細評価

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