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ベクシル 2077 日本鎖国 (2007)

監督
曽利文彦
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3.73 / 評価:917件

解説

『ピンポン』で長編デビューを果たし、『APPLESEED アップルシード』をプロデュースした曽利文彦によるSFアニメ超大作。ハイテク技術を極めた近未来を舞台に、国際社会から孤立し完全鎖国を行う日本の姿を描く。声優陣には『着信アリFinal』の黒木メイサ、『フラガール』の松雪泰子、映画やテレビドラマなどで人気の谷原章介が参加。VFXの第一人者、曽利監督ならではの質の高い映像と、センセーショナルな内容に注目。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

21世紀初頭、世界市場を独占した日本のハイテク技術は危険視され、国際規制の対象となった。 これに猛反発した日本は国連を脱退し、鎖国を強行。それから10年間、ハイテクを駆使した完全なる鎖国により日本の実像は厚いベールに隠された。 2077年、日本に潜入した特殊部隊の女性兵士ベクシルは、異様な光景を目撃する。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2007「ベクシル」製作委員会
(C) 2007「ベクシル」製作委員会

「ベクシル 2077日本鎖国」緻密さを極めた視覚的表現やディテールに見応え

 日本独自のフルCGアニメのスタイルとなった、モーション・キャプチャーとトゥーンシェーダーを組み合わせた“3Dライブアニメ”という形式も、さほど違和感なく受け入れられるようになってきた。本作の監督である曽利文彦がプロデュースを務めた「APPLESEED アップルシード」(04)の時よりも、キャラクターの質感が洗練されているからだ。

 一般にアメリカのフルCGアニメは、親子の和解や友情など小さな世界をテーマにするのに対し、日本の作品は主人公1人に全人類の命運が託される。今回も例外でなく“大和重鋼”の巨大な陰謀に、ヒロインのベクシルが立ち向かう。導入部は非常に緊張感があり、米国特殊部隊“SWORD”たちが決死の思いで潜入した鎖国下の日本の情景も衝撃的だ。戦争直後のような混沌とした東京の街並みは、店に並べられた商品1つ1つに至るまで作り込まれ、街の住人などエキストラ的な群集までもが、精密にモデリングされ細かい演技をしている。こういった緻密さを極めた視覚的表現は映画全体に見られ、無数の機械部品の集合体が襲ってくるジャグという怪物のディテールも見応えがある。ただ、重要な場面で何が起きているのか分からなくなってしまう個所がいくつかあるのと、結末の展開がどうにも弱いことなど、演出面においてやや難を感じてしまう。(大口孝之)

映画.com(外部リンク)

2007年8月16日 更新

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