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河童のクゥと夏休み (2007)

監督
原恵一
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4.26 / 評価:1,166件

解説

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』などで高い評価を受ける原恵一監督が、5年の制作期間を経て完成させた感動のアニメ超大作。児童文学作家、木暮正夫の「かっぱ大さわぎ」「かっぱびっくり旅」を原作に、現代によみがえった河童と少年のひと夏の交流を美しい日本の風景の中に描く。家族のきずなや友情、自然環境など現代社会で問題になっているテーマをさりげなく盛りこんだストーリーに心を揺さぶられる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

夏休み前のある日、康一が学校帰りに拾った石を洗っていると、中から河童の子どもが現れた。 第一声から「クゥ」と名づけられた河童は人間と同じ言葉を話し、初めは驚いた家族もクゥのことを受け入れ、クゥと康一は仲良しになる。やがてクゥが仲間の元に帰ると言い出し、康一はクゥを連れて河童伝説の残る遠野へ旅に出る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2007 木暮正夫/「河童のクゥと夏休み」製作委員会
(C) 2007 木暮正夫/「河童のクゥと夏休み」製作委員会

「河童のクゥと夏休み」“夏休みの子ども向けアニメ”の枠を超えた、原恵一監督の集大成

 ここ数年の「映画クレヨンしんちゃん」にモノ足りなさを感じる理由は、ただひとつ。原恵一の名がクレジットされていないからである。構想から20年。ある意味、「七人の侍」を超えていた「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」からの5年間、原監督は本作に全身全霊を注いできた。それは138分という、“夏休みの子ども向けアニメ”の枠を超えた上映時間でも一目瞭然。まさに、原監督の集大成と呼べる超大作である。

 簡単に物語を追えば、「E.T.」のようでも、某ミュージシャンが勢いで撮ったあの凡作のようでもある。さらに、主人公・康一の家族構成からペットに至るまで、野原家とまったく同じだ。だが、懐かしくて、微笑ましくて、残酷……。小学校のプールで、お茶の間で、遠野の自然で、これまで以上になにげない日常が丁寧に描かれていく。さらに、マスコミ相手に、家族が一丸となって立ち振る舞う後半パートでは、“上原一家ファイヤー!”な独特のグルーブ感をも醸し出す。もう、これは原恵一マジックとしか言いようがない。もちろん、青空や東京タワーといった、「クレしん」ファンならニンマリなシーンも用意。さらに、今回いちばん泣かせてくれるのは、クゥでも、康一もなく、オッサンと名付けられた飼い犬という、意外な裏切りもアリ。去年の「時かけ」に続き、夏になれば想い出すアニメがここに生まれた……どころじゃない。間違いなく、本年度ベスト1候補である。(くれい響)

映画.com(外部リンク)

2007年7月26日 更新

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