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阿波DANCE (2007)

監督
長江俊和
  • みたいムービー 74
  • みたログ 206

3.06 / 評価:112件

踊る阿呆に観る阿呆、でも撮る阿呆は?

  • ミック! さん
  • 2007年8月28日 0時44分
  • 閲覧数 202
  • 役立ち度 29
    • 総合評価
    • ★★★★★

小数点付きなら2.5点といったところである。

かの「フラガール」と同じような映画かと思ったが、残念ながら足元にも及ばない。

大人が見れば実に下らない「全部活大集合シーン」。
女優として出発した筈の星野亜希の、ほしのあき並の演技。
そして渦阿呆の教師との漫画的だが浮いているピンクな台詞。
ニューヨークから来たスカウトの目に留まるとは思えない冒頭の榮倉奈々たちのダンス。
青春ものとして先が分かるストーリー。

全体としてかなり力不足であり、しかも鑑賞対象とする年齢層は低めのようだ。

そして、青春の王道を往く主人公達の三角関係、ケンカ、そして成長。
王道を行くなら単純に映画の感情を波で表せば、一波で突っ走って欲しいのだが、この映画ではその波が2,3回あり、クドさが先立ってしまった。

映画としては青春の要素を盛り込み過ぎ、全て描こうとしたが為に冗長になってしまったかのようだ。
あの榮倉奈々のダンスでは、冒頭のニューヨークのスカウト云々の話は不要であろう。
只のダンス好きの女の子で充分であり、途中、”ニューヨークへ行く!”と家を飛び出し電車に乗ろうとするシーンは噴飯ものであった。

一番大事なラストの阿波踊りと阿波ダンスとの融合シーンであるが、”300年に一度、巨大な渦が現れる”との劇中の予言通り(この予言も不要だと思う)、それを意識した撮り方で、見ていて華やかであり、正に阿波踊りの熱気が伝わらなければならないシーンであったが、何故ピンと来なかったのだろう。

映像は確かに実物を一度も目で見た事のない私でも、阿波踊りの熱気は表されている。

元々この映画は予告などから、伝統的な阿波踊りと現代的音楽にノるヒップホップとの融合が主食の映画であろうが、実は融合しているのは映像だけで、映像と共に重要な音楽は伝統的阿波踊りの音楽のままで、融合されていなかったのだ。

そのせいか伝統的太鼓のリズムに合わせてヒップホップダンスを踊っている、という絵になってしまい、実にヒップホップの軽々しさが浮き上がる結果となり、盛り上がりに欠けるラストシーンになってしまった。

何故音楽も融合を図らなかったのか?

個人的にはダンスの締めの決めポーズのシーンで終わって欲しかったのだが、残念ながら後日談が続き、映像だけとはいえ余韻の残る阿波ダンスや阿波踊りの華やかさが急激に萎んでしまう。

贅肉を落として、素直なストーリーにした方がもっと感動できたかもしれない。

この映画では台詞でも出てくる”阿呆”も一つのテーマであり、役者に”阿呆とはなーんも考えんことじゃ!がははははは”と言わせている。
このおじいさんの役柄は結構好きであった。でも、製作陣は、”撮る阿呆”になっていただろうか?

阿呆=なんも考えん事=雑念無く純粋に感じる事、と置き換えれば、実に雑念の多い映画のように感じた。

この映画での収穫は、一つ、主役の勝地 涼は、将来楽しみな俳優であるのが分かった事であった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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