2007年6月30日公開

マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶

MARCELLO, UNA VITA DOLCE

1022007年6月30日公開
マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

ストーリー:1924年生まれのマルチェロ・マストロヤンニは、1948年に俳優デビューする。その後、初めて手を組んだフェリ-ニ監督の『甘い生活』で世界的スターとなり、その後も世界中の名匠や巨匠たちの作品に出演。1996年に亡くなるまで現役の俳優であり続け、160本余りの作品を残す。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(7件)

知的20.0%ロマンチック15.0%楽しい15.0%切ない15.0%かっこいい10.0%

  • yng********

    4.0

    朝が苦手で、控えめで普通の、でも美しい男

    デ・シーカ、ヴィスコンティ、フェリーニといったイタリアの名匠の撮影監督を務めてきたジュゼッペ・ロトゥンノさんが、この正月(2011年)のNHK衛星放送で放映された、井筒和幸監督がイタリアのチネ・チッタを訪ねる番組で顔を出していて、私が言うのもなんだが、おいくつになられるのかわからないがお元気で、なかなかよい顔、よい姿をされていたのを見て楽しかったが、そのロトゥンノさんもインタビューに答えている、マルチェッロ・マストロヤンニが亡くなってから作られたマルチェッロにオマージュを捧げたドキュメンタリーである。 私が覚えているだけでも、クラウディア・カルディナーレ、アヌク・エーメ、フィリップ・ノワレといった共演者、フェリーニ、ヴィスコンティ、タビアーニ、トルナトーレといった監督、娘のキアラ、バルバラ、脚本家、衣装係、弁護士その他またマルチェッロ本人の、新旧取り混ぜたインタビューや出演作の一部により構成されている。 インタビューに答える人たちが皆楽しそうに語るのはマルチェッロという人を表しているのであろう。またそれぞれのコメントを聞いているときは首肯するのだが、全体で見て果たしてマルチェッロという人は、と考えると漠然としてしまうのは、それぞれが違ったことを言っているからでも、ドキュメンタリーの出来が悪いからでもなく、マルチェッロという人がそれだけいろいろな面を持った人・俳優であるからであろう。マルチェッロはそのあまりにも魅力的な人間性と自然さのせいで、いわゆる演技派という感じがあまりしない(本人も望んでいなかっただろうが)が、それは逆にいい俳優の証といえるかもしれない。 人を見る目の厳しそうなヴィスコンティに「感性の豊かな俳優」と言わせ、あれだけ人間分析をさせる(想像だがヴィスコンティは、嫌いな人間のことは分析どころか目に入らなかったことにする気がする)のはよほど愛されていたに違いない。 映画「鉄道員」のピエトロ・ジェルミ監督が、「イタリア的なところと普遍的なところがほどよくあるのが皆に愛される理由」と語っていたのはなるほどと思わせる。 マルチェッロと料理、カトリーヌ・ドヌーヴとのエピソードは興味深かった。私は最近「ドヌーヴには家事が似合わない」と言ってしまったが正確さを欠いていた。「スクリーンの中の」と付けるべきであった。愛する男のために料理を習う女優も魅力的である。 最近ますますマルチェッロに似てきた気がする(目がそっくり)キアラは、姿を見るというより「声を聞く」ために彼の映画を見るそうだが、父親を失った子供としてのそのような感覚は理解できるような気がする。 彼女がそのような映画を持つことができるのはスターの娘であることのある種幸せな部分であろう。またそのような映画を娘に残すことが出来たことは「普通の男マルチェッロ」にとっての一番の幸せなのかもしれない。

  • pap********

    4.0

    愛される理由。

    「イタリアの種馬」はロッキー・バルボア。 「イタリアの太陽」は相棒のソフィア・ローレン。 そしてイタリアを代表する名優、マルチェロ・マストロヤンニ。(あぁ、苦しい) えー、今回のレビューは決して大昔のベストセラーになったタレント本から引用したわけではありません。 なんだか緊張して思いつかなかったのです、と言い訳。 彼のあだ名と言えば「ラテン・ラヴァー」が有名だが(マストロヤンニは嫌いだったらしい)、この映画公開当時に出た本には「稀代のダメ男」という微妙な枕詞がついていてあきれた覚えがある。 「稀代のダメ男」は、本人は笑って受け入れそうな気もするけれど。 私は彼の恋愛遍歴などどうでもいい。 彼がハンサムだからもてるなんて、そんなのは単純すぎる。 うまい俳優でステイタスがあるからもてる、なんてのは問題外。 私がこの映画でマルチェロ・マストロヤンニに惚れ直したのは、アヌーク・エーメが話したこんなエピソードだ。 それは、出世作「甘い生活」撮影時の出来事。 フランス人の彼女は、イタリアに来て初めての撮影に緊張していた。 周りには野次を飛ばすイタリア男どもがわんさかいる中での撮影。当時まだイタリア語がよくわからなかったエーメには、それがさらに緊張を煽った。 「皆なんて言っているの?」 エーメはおそるおそるマストロヤンニに聞く。 「あぁ、君が素敵だから騒いでいるだけさ」 さらりとマストロヤンニ。 後日、エーメは彼らが華奢な自分の体を「ガリガリだ」だのなんだのと、からかっていたことを知ったのだった。 こんな男、女に愛されないわけがないでしょ?

  • hir********

    5.0

    酒を愛し、女を愛し、人生を愛した俳優。

    マルチェロ・マストロヤンニ。 俺は、今でも映画「マカロニ」の中で見せた、この人の「死ぬ演技」が、 映画史上、最高の「死ぬ演技」だと思っている。 凄いのだ・・・・とにかく凄い演技だった・・・・ 横にいたジャック・レモンですら、気付かず喋り続けていたほど・・・ 本当に、さりげなく死んでゆくのだ・・・・ あの「マカロニ」を観てからというもの、 この人の作品を、とにかく、むさぼる様に観たのを憶えている。 とかく、人気が出ると、アクションやヒーローものに出たがるのがスター。 しかし、マストロヤンニは、そうした映画には、生涯、出演しなかった。 だが、そこいらにいる「日常の人々」の「人間ドラマ」を演じさせると、 まぁ・・・・うまいこと、うまいこと。 「巧い」じゃないんだな・・・「美味い」なんだよね、この人は・・・ 演技をしている様に思わせないほど「美味い」。 映画「甘い追憶」は、そんなマストロヤンニの「素顔」に迫った作品。 マストロヤンニの凄い所は、人並み以上の経験をしているハズなのに、 その「蓄積」や「深み」を一切、見せない演技を終始、貫いたこと。 まぁ・・・究極の「おしゃれ」ですな。 裸の自分を隠す事から、「おしゃれ」というのは始まるワケですから・・・ で、表面はひたすら、カル~~~ク、C調に振る舞ってゆく。 そんなマルチェロだからこそ、あんな「死に方」が、できたんだと思う。 酒も女も大好きな人だったと思うし、何より「人間」が好きだったんじゃないかな? 「女好き」にも、二通り在ってさ・・・ モテない「女好き」って言うのは、「妄想」に走るから、楽なんだけど、 モテる「女好き」ってのは、「現実」を知るワケじゃない? つまり、女のズルさ、醜さ、悲しさも、目の当たりにする。 それでも「女好き」でいられる、というのは、もう「人間」が好きって事じゃないかな? マルチェロを観てると、そんな気がするし、この映画なんか観ると、 あながち、その考えは間違ってないなぁ・・・と、思う。 彼の想い出話を語る人達の楽しそうな笑顔が、ソレを証明している。 よく、女で失敗する奴。 酒で失敗する奴。なんて言うよね。 でも、俺、女で失敗するって、ソレは、ハタから見ただけの視点であって、 本人は「失敗」も「成功」だと思ってるかも知れないよ。 例えば、俺みたいに、「スザンヌ」の為に、1日を潰す様な男は、「ばか」だと、 そう言う人間も、世の中には絶対、いると思う。 でも、「女好き」にとって、「女」の事で1日を潰せる・・・・そこが、イイわけよ。 まぁ、真面目な人にはワカラネェだろうな。 会った事もない女や、ゆきずりの女の為に、「真剣」になる。 そんな洒落っ気が、マルチェロには、確かに在る。「男の色気」だね。 お気レビ、masatoeさんも言ってるけど、広末が結婚して、この落胆ぶり。 綾瀬はるかが、結婚したらドーナルンダ!と・・・・多分、寝込みます。 その上、蒼井優ちゃんが、ナモと何かあったら・・・・会社、休みます・・・ 「女好き」とは、そーゆーものです。 で、もう一つ、この映画を観て気付いた事は、 マルチェロ・マストロヤンニという人は、そーゆー自分を、 客観的な立場に立って、観察する事が、できた役者だったという事。 もう一人の自分が、冷静に自分自身を評価できていた。 だからこそ、「見せない演技」で「見せる」ことが可能だったのである。 (余談) アヌーク・エーメは、良しとしても・・・クラウディア・カルディナーレは・・・(T_T)

  • どーもキューブ

    4.0

    イタリア名優の証

    マルチェロマストロヤンニの撮影合間のインタビューと数々の素晴らしいコメント。僕は「ひまわり」、「最後の晩餐」、フェリーニ作を今まで拝見。数々の映画のマルチェロをみるとやはり名監督との数々の仕事ぶりにきづかされます。デッシーカ、マルコスフェーリ、ピエトルジェルミ。コメントにも主演した動く故フェリーニはオーラを感じます。マルチェロをいたく信頼していました。アルフレード叔父さんことミシェルピッコリやアヌークエーメ、クラウディアカルディナーレ(一番驚き)の貴重なコメントは必見。サントラ界の巨匠アルマンドトロヴァヨーリのピアノコメントもお宝映像。沢山の貴重な証言は彼が心底愛される名優の証だと思いました。

  • bad********

    5.0

    なつかしい~よ~

    初めてマストロヤンニをみたのはなんだったろうか。「結婚宣言」だったか。カトリックの司祭のマルチェロとソフィア・ローレンが恋に落ち結婚しようとするのだけど、バチカンの壁が立ちはだかるの、確か。このドキュメンタリーを観ていてとてもなつかしかった。マルチェロもさることながら彼を語るクラウディア・カルディナーレ、アヌーク・エーメ。とても素敵に歳をとっている。「熊座の淡き星影」にカルディナーレと出ていたジャン・ソレルがマルチェロの親しいお友達だったなんて、知らなかった。こういう映画をみて感想言うのは歳とったモノが勝ちよ。若い人よりむかしのことは知ってるもんね。懐かしさの自慢大会だ。そして、わたし的に嬉しかったのは語り手がセルジョ・カステリットだったこと。「かぼちゃ大王」のアルトゥーロ先生だ!マストロヤンニの回顧上映会があるといいなあ。残念なのはあれだけ共演したソフィア・ローレンとデ・シーカ監督のコメントがなかったことです。マルチェロのあのふんわりとした魅力はいいですね。朝寝坊なとこも好きです。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶

原題
MARCELLO, UNA VITA DOLCE

上映時間

製作国
イタリア

製作年度

公開日