あらすじ・解説
1971年、イタリアのトスカーナ地方で、10歳のミルコ(ルカ・カプリオッティ)は銃の暴発により視力を失う。視覚障害者は特殊学校に入るという当時の法律により、彼はジェノヴァの全寮制の盲学校に転校する。新生活になじめないミルコは、寮母の娘フランチェスカ(フランチェスカ・マトゥランツァ)と2人で“音”を集め始める。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(46件)
- ca2********
5.0点
かなり前の公開時に観たのに、まだ心に残っています。 映像の美しさ、子役達の愛らしさ、脚本、もちろん音楽。全て良いです。 感動する良い映画は?と聞かれるとこの映画の名前を答えています。 まだ若かった当時、この映画の後にニューシネマパラダイスを観たのをおぼえています。
- spf********
5.0点
文句なしです。 滅多に★5はつけないのですが、他の作品で4を付けたならば、 この作品に5を付けない訳にはいかないと思いました。 ユーザーレビューの高さの通り、 映画祭等でもっと評価されてもよかったのでは? と思ってしまいます…。
- oce********
4.0点
実在の人物ということで多少の脚色がなされていようとも、真実味という点で嘘が見えない物語。 10歳のミルコは事故によって視力のほとんどを失ってしまう。 それによって心を閉ざしてしまい、盲学校でも打ち解けられない日々。 しかし見つけたテープレコーダーによって、ミルコは目に頼らない世界を知ることになる。 目が見えないからといって人生が終わるわけではなく、別の人生を送ることを決意していく過程が自然に描かれている。 少年ならではのアイデアによって映画館の件だとかも哀愁がある。 最後の劇での粋な計らいも好感が持てる。
- とみいじょん
5.0点
”障害者”なんて枠で括らないで、人の可能性を観てほしい映画です。 心の中に湧き上がる躍動感・想像力で自分の枠を超えていく子どもたち。 その子どもたちに触発されて湧き上がった信念で自分の枠を破る教師。 そうして、観る私も今まで見(聴)落としていた世界に心が解き放たれていく。 画面はダーク系なのに、ああ、なんて色彩があふれているのだろう。かえって豊かに感じる。 「青ってどんな色?」「自転車で走る時に頬をなでる風の色だよ」そう、そうなんだ。 シャワーの音を雨音に見立てる等で作る四季を表す音響詩。心が躍る。 日々の生活の中にこんなに美しいものが埋もれていたんだ。 そして、少年たちの中から溢れ出る躍動感。目が見えなくったって、鬼ごっこはしたいし、木登りもしたいし、自転車だって飛ばせるし、チャンバラ?もしたいし。お姉さんの体にだって、恋話にだって興味シンシンだし(笑)、映画だって楽しい!!!心の中に英雄だって、お姫さまだっているし、ドラゴンだって飼っている。当たり前のことなんだ。 実話を映画化した感動物語なんだけど、この映画を手あかに染まった教訓物語にしていないのは、子役たち。 オーディションで選ばれた視力が機能している子と視力が機能していない子が混ざって演技している。「~どんな色?」というシーンはミルコ役のルカ君(視力が機能している)とフェリーチェ役のシモ―ネ君(視力が機能していない)のアドリブなんだそうだ。他にもあの場面、この場面、子どもたちが本当に楽しそうに笑い、冒険する。生きている。 そんな彼らの姿を、アドリブを切り捨てずに、自由に動かさせ、紡ぎだした監督の力。 校長先生が悪役になっているけど、障害者にああいう生き方を押しつけているのは世間。「怪我したら危ない」からやっちゃだめ。今までの道を歩めば安全・安心。新しい道を開拓するのは危険だし、苦労が伴うよとの老婆心。障害者にだけでなく、ほとんどの子どもたちはこんな風にがんじがらめ。でも、ミルコ達を助けてくれた工場の人々のように、共に暮らし、楽しんでいる人たちだっている。安易な統合教育はかえってその子の力を潰すこともある。統合教育は言うは易く行うは難し、何が正解かわからないけれど、その子自身の持ち味を活かせるようにできたらいいなと切に願う。 心の翼を拡げたくなった時、世界の美しさを思い出したくなる時に観たくなる宝石のような映画です。観てください。
- mk0********
4.0点
ネタバレ「言葉と音楽と映画と」
このレビューにはネタバレが含まれています。
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