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ミルコのひかり
2007年9月8日公開

ミルコのひかり

ROSSO COME IL CIELO

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4.0

「音」で見る良質な“児童文学”

トスカーナ出身のサウンド・デザイナー、ミルコ・メンカッチをモデルに 視力を失った少年が盲学校の中で、「音」で物語を紡ぎだす喜びに出会い、 仲間と協力して音の童話を作り出すまでを描いています。 「ニュー・シネマ・パラダイス」や「ライフ・イズ・ビューティフル」に続く…と謳われていますが、 見ていて思い出したのは、ケストナーの「飛ぶ教室」のような良質な児童文学でしょうか。 純粋であることと、それを周りの人々が暖かく見守る大切さを思いださせてくれる佳作です。 音の響きと、映像の美しさがぴったりマッチしていて、 柔らかな感動が心に染み渡ります。 好奇心旺盛な少年と、それを温かく見守る牧師によって、 始めは少年を疎ましく思っていた同級生たちも、 自分たちで創造する面白さに目覚めていきますが、 自らの体験から、障害をもつ子供には夢を抱かせるべきではないと考える校長の存在も、 乗り越えるべき壁として重要な存在だと思います。 ミルコ役のルカ君も眼差しが印象的で素敵ですが、 友達のフェリーチェ役のシモーネ君(彼は実際に目が不自由な少年です) が、いい味出してました。 テープレコーダーを盗み出すのに協力してほしいとミルコに頼まれて 「お前には手を煩わされるよ」(だっけか?)と肩を組むシーンは、 会場にもクスクス笑い声が聞こえました。なかなかの名役者です。 ※若干ネタバレな余談。 自転車で転んだフランチェスカが、 足を擦りむいたときにはスカートを穿いていたのに、 次のカットではズボンを穿いていた… ここまで分かりやすいミステイクは初めて自分で気づいたので、 逆に感動しました。なんで履き替えていたのかなー。 傷が見えないようにか?

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