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ミルコのひかり
2007年9月8日公開

ミルコのひかり

ROSSO COME IL CIELO

1002007年9月8日公開

ねみねみ

5.0

Rosso come il cielo ~空のように赤く~

突然の事故で視力を失ってしまった少年ミルコが通常の教育を受けられず 全寮制の盲学校へ行かされてしまう。 希望の光を失いかけた時、偶然手にしたテープレコーダーでミルコは 音の世界の素晴らしさを知り、寄宿学校の生徒達と共に夢と希望を探し出す。 目が見えないというハンデがあっても好奇心を忘れずに逆境にもめげず 力強く逞しく自分の可能性を切り開いていった少年の実話に基づいたお話しです。 私達は雨がどこから降ってくるのか、鳥がどんな姿をしてるかを知っているし 花が何色でミツバチがどんなふうに羽をばたつかせるかなんて改めて考えてみたこともない。 人間は目が見えることによって、大切な感性を忘れてしまったのかな、とハッとさせられました。 普段私達は表面的な上辺だけの世界しか見ていないのかもれない。 この子達は目が見えなくても風の音や雨の音を体いっぱいに感じ取ろうとしてる。 見たことのない空の色や花の色を頭の中で一生懸命にイマジネーションしてる。 この子供達の純粋で研ぎ澄まされた感性に驚きと感動でいっぱいです。 ハンデがあっても全然腐ってない、むしろ好奇心旺盛で生き生きしていて 希望に満ち溢れていて、こちらに勇気を与えてくれます。 力になってくれる先生や盲目の青年のさりげないサポートも優しくて温かい。 普通の友達と同じように接してくれる少女フランチェスカもミルコにとっては大きな存在だったはず。 同級生のフェリーチェが「赤ってどんな色?」とミルコにたずねた時 「赤は血の色で、夕暮れの空の色」と答えた時はドキっとしました。 "空の色は青"といつのまにか決め付けていた自分が恥ずかしくなりました。 なんだか子供達に忘れていた大切な何かを教えてもらったような気がします。 今度の夕暮れ時は、ゆっくりと空を観察してみることにしよう。 最後のエンドロールは是非、目を瞑ってみて下さい。 美しい音色がじんわりと心に染みて、五感にヒシヒシと伝わってきますよ。 この映画を観終わった後は自分の感性も磨かれている・・・そんな気がします。

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