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傷だらけの男たち (2006)

傷城/CONFESSION OF PAIN

監督
アンドリュー・ラウ
アラン・マック
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3.86 / 評価:375件

解説

大ヒット作『インファナル・アフェア』シリーズを手がけたチームによる、心に深い闇を抱えた男たちの人生を描いたヒューマンドラマ。かつて上司と部下だった二人の刑事の日常が、ある殺人事件をきっかけに交錯していく様を見せる。対照的な主人公を熱演するのはアジアのトップスター、『2046』のトニー・レオンと『ウィンター・ソング』の金城武。本作はディカプリオ主演でハリウッドでのリメイクも決定している話題作。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

2003年のクリスマス、ポン(金城武)が凶悪犯を逮捕した晩に、彼の恋人は自殺を図り還らぬ人となる。3年後、酒浸りの日々を送っていたポンは、刑事を辞めて私立探偵になっていた。彼の元上司のヘイ(トニー・レオン)は富豪の一人娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚し、幸福な生活を送っていたが、ある日、義父が何者かに惨殺され……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2006 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.
(C)2006 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.

「傷だらけの男たち」犯人が負い続けた“傷”に注目

 オスカー4部門受賞の「ディパーテッド」に続き、すでにディカプリオ主演によるハリウッド・リメイクが決定。まさに、世界が注目する「インファナル・アフェア」製作チームの最新作は、ふたたび2人の男が火花を散らすサスペンスである。

 ときにバイオレントな顔をみせる、トニー・レオン演じるエリート刑事のヘイ。彼の部下から酔いどれ私立探偵になった、金城武演じるポン。まぁ、勘がよければ、冒頭のシーンで犯人の正体がわかってしまうだろう。だが、ふたたびハリウッドを魅了した脚本が焦点を置いたのは、単なる犯人探しではない。「なぜ、彼は犯行に及んでしまったのか?」という、犯人が負い続けた傷である。それを念頭に置いて観ることで、彼の深い悲しみがより伝わってくるという仕掛けである。それはまた、SARSや不況、レスリー・チャンの自殺といった、03年に連続した衝撃的な事件から未だ癒えない香港人の姿にも重なっており、本作も03年に起こるエピソードから幕を開ける。

 ちょい悪メガネ男子と化したトニーに、愛する女性の死を機に酒に溺れていくハードボイルドな金城という、主演2人の新たな魅力を拝むことはできる。だが、より重厚なドラマを追究した結果、「インファナル~」に比べ、サブ・キャラの掘り下げ方が甘いのは否めない。それだけに、前作をいい意味でハリウッド大作に変えた、リメイク・チームの力技が今から気になる。(くれい響)

映画.com(外部リンク)

2007年7月5日 更新

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