生と死をシンプルに描いた映画
- summari07 さん
- 2017年2月14日 19時37分
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- 総合評価
絵画のような美しいポスターに惹かれて鑑賞しました。
個人的には大変美しく心に残る映画だなーと感じました。
どうもこういう精神世界を描いた映画は大衆から嫌厭されがちですね。賞をねらった作品だとか崇高(笑)と揶揄されたり。
私は日頃から生死や存在や世界について哲学するのがすごく好きだし、部屋に射し込む陽光や頬を撫でる風にいちいち感動してしまうタチなので、この映画からもそういった世界の美しさを感じれたので素直に感動しました。
エンタメ性は皆無です。芸術性に溢れた映画です。
だって無駄な説明は一切無いし、セリフも聞かせるものではなくて只々流れていくもの。
世に存在する殆どの映画は登場人物がベラベラと状況説明しすぎでとても鑑賞者が分かり易いように作られていますが、この映画は鑑賞者の想像に任せる描写ばかりでした。現実世界の日常と同じように。
だから、登場人物の気持ちやなぜそんな行動とるんだろう?って想像することを放棄したら非常につまらない映画になっちゃうと思います。
普段生死について考えなくても、最愛の人が失くなったら、悲しみ、いろいろな思いが頭を巡ると思います。
これは、大事な息子を失くして心を痛めた女性と、最愛の妻を失くして何十年も生き長らえ、精神が子供に還ってしまった老人が、交流しながら死者を弔い、悲しみから解放されていく話です。
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- 泣ける
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