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オフサイド・ガールズ (2006)

OFFSIDE

監督
ジャファル・パナヒ
  • みたいムービー 72
  • みたログ 188

3.74 / 評価:54件

もう1点! もう1点!!

  • ぷっちん さん
  • 2011年1月22日 20時41分
  • 閲覧数 743
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

イランそしてイランのサッカー事情を知ることができるかと鑑賞しました。
ただ今、アジアカップのトーナメント戦が繰り広げられており、
次の準決勝は、韓国かイランといった事情もありますね。

この映画は中近東諸国制作を知りたくて、知恵袋でお尋ねし教えて頂いた作品ですが、
その中でも「イランの女性は、サッカースタジアムで観戦することができない」というあらすじに、
嫌悪し反対に興味を引いた作品です。

2006年ドイツワールドカップアジア最終予選のイラン対バーレン戦が開催されるテヘランのスタジアムに
男装して乗り込んだ女性達の奮闘を人情とコメディで仕立て上げた作品です。
実際のこの試合が行われてる場で撮影されたようですね。

鑑賞する前は、この作品はイランの女性差別を浮き彫りにする映画かと思ってました。
国情は確かに、そうなんですよ。

でも、この映画から受ける思いはそんな事情も吹き飛ばす、サッカーへの熱い情熱でした。
容疑者である彼女たちも、助けようとする男の子も、取り締まる兵士も
最後はひと固まりになって、熱い声援をおくるんですよね。
国も一つにします。

そう、サッカーって国をひとつにしてしまう熱いものがありますよ。


かなり、非常に、涙が出るほどこの作品の演出が好きです。

それは、監督のコメントで、サッカーの試合の撮影許可を取ることは簡単と言ってるのに、
同時に行われている試合を「一切映さない」ことですね。

カメラ、音響がスタジアムの外にいる彼女達に伝わるものだけを拾ってるんですよ。
わぁ~と底から盛り上がるような歓声、スタジアムの上まで一杯になってる観戦者。

遅くなって、試合会場に駆け込む時のドキドキ感が伝わってくるようです。
プレーを映さない方が、会場の熱が伝わってくるような気がします。

だって、この作品はスポーツ選手ではなく、
そのスポーツと同国のチームを愛するサポーターの映画ですもの。

観れないからこそ、観たい・応援したいという熱い気持ちが強くなる。
それをこの映画の鑑賞者に分かってほしかったのではないかしら。

冒頭にこの作品は、イランの女性問題を取り上げた映画というより
老若男女全てを一つにするスポーツの素晴らしさが胸に迫るといったように書きましたが、

だからこそ、そこに垣根を作ってほしくないというのが、
外国人である私の思いですね。

この監督の作品は本作以外も社会風刺が効いてるため、
国内では公開されてないものが多いそうです。

でも、やはり同国民を愛してるからなのか、
女性を差別してるのは国であり、国民(男性)ではないといった画き方をしてますよね。
 
軍の上官は威圧的なのに対して、
一般兵士、少年達は国の法に従ってるだけで、本位ではなく、
女性差別の理由として挙げることも、女性を俗世から守りたいからといった優しさも感じるのです。




追記
この作品の中でも語られている日本戦の時の事故で死亡した7人の話が気になり調べてみました。
公式サイトの監督のコメントにこの2006年のイラン対日本で観衆と兵士の揉み合いの犠牲になった方が7名いらしたそうです。
そして6名が写真公開されてます。
そんなことから、残る1人は、もしかして・・・・。と、いうことだそうです。

ということは、ラストのその事に関したセリフは、急に差し込んだものかな?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 勇敢
  • コミカル
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