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宇宙人の解剖 (2006)

ALIEN AUTOPSY

監督
ジョニー・キャンベル
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3.41 / 評価:17件

嘘はナントカのはじまり

  • 玉吉 さん
  • 2009年7月27日 17時24分
  • 閲覧数 376
  • 役立ち度 16
    • 総合評価
    • ★★★★★

1942年。ニューメキシコ州ロズウェルにて
一機の未確認飛行物体が墜落し、
回収された異星人の死体解剖が行われた。
この「ロズウェル事件」という「噂」について、
アメリカ政府は公式に否定的見解を示し
また一般的な常識として、「宇宙人なんて(笑)」
それが相応なオトナの認識というものではある。

1995年。レイ・サンティリという不真面目なイギリス人が、
アメリカ軍で従軍カメラマンに就いていた人間から
この死体解剖を収めたフィルムを買い取ったとして
世間に公表し、大騒ぎになった。

なにを隠そう、自分も当時
ビデオレンタルの新作棚の前で オオッ!!
身を震わせてしまった記憶がある。
実際観てみたらば・・ま、楽しめはしたけどね。

それから約11年後。
「ゴメン。アレ、作りもんだったんだよ」
散々なマスコミとの押し問答の果てに
レイ・サンティリはやっとのことドロを吐いた。

本作『宇宙人の解剖』は、このカミングアウトと
ほぼ時期を同じくして公開されたパロディ劇。
アント&デックという、アイドルくずれのTVタレントが
(イギリス本国では今だに根強い人気らしい)
当のサンティリとその弁護士的な相方を演じる。

「なぜ、こんなモノを作るに至ったか」的な
そもそもの経緯をやや言い訳まじりに語りだし、
メインとなる「フェイク・フィルムが出来るまで」は
まるで『僕らのミライへ逆回転』、素人映像集団の
ドタバタ劇として素直に楽しめる。

後半、フィルム公表後の世間の紛糾ぶりについては
恐らくはサンティリさんや関係者自身の
「もう少し、みんなシャレが分かると思ってたけどね」
そんな思いを、敢えて物語に盛り込んだかのよう。
そう。笑いという、免罪符を貼り付けて。


嘘はナントカのはじまり、とか。
ヒトを騙すのは、確かにいけないことです。
ヒトを騙して利益を得ることは、犯罪です。
でも。
「宇宙人はやっぱり、本当にいたんだ!」
そんな驚きを一時的にでも楽しんでしまったのだから、
それへの対価と思えば腹も立たない。

なんか嬉しいのは、
フィルムが結局は偽物だったと認めながらも
「本物の解剖フィルムが実際に存在していて、
自分達はそれを飽くまでもリメイクしたのだ」とか
今だに言い張ってる。

 それでも、宇宙人はいる。・・カモシレナイゼ

みんなの夢は、決して壊しちゃいけない。
そんなホラ吹きのエチケットに、思わず頭が下がった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • コミカル
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