2007年8月11日公開

トランシルヴァニア

TRANSYLVANIA

1022007年8月11日公開
トランシルヴァニア
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

突然、姿を消した恋人を見つけるために、ジンガリナ(アーシア・アルジェント)は彼の故郷トランシルヴァニアへと旅立つ。恋人と再会を果たすものの、彼には愛情のかけらさえ残っていなかった。妊娠していることも告げられず、悲嘆に暮れてあてもなくさすらう彼女の前に、謎めいた男チャンガロ(ビロル・ユーネル)が現れる。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(12件)

切ない26.1%ロマンチック21.7%悲しい13.0%泣ける8.7%不思議8.7%

  • dkf********

    3.0

    風景風俗描写に味がある

    ロマ(ジプシー)の故郷トランシルヴァニア(ドラキュラの故郷でもあるが)を舞台にしたある種のロードムービー。 アーシア・アルジェントの決して美形ではないロマっぽい顔立ちがこの薄幸の女役にはハマっている。劇中、まるで邪教の儀式を思わせるホラー映画のような場面も出てくるが、これなど「魔女」顔の彼女にはぴったりだと思う(笑) 風変わりなラブストーリー仕立てではあるが、本作最大の見どころはストーリーというよりも、土臭く素朴なトランシルヴァニア地方の風景とロマ達の風俗描写だろう。知られざる土地の風景と珍しいロマの文化すべてが興味深い。 ロマの血を引くガトリフ監督は、まるで自らの出自をたどるようにこれらの場面を丁寧に描いている。映像そのものに画力が溢れているのは、監督の思い入れの賜物に違いない。 旅に出たくなるような気持ちにさせる作品だった。

  • pia********

    5.0

    ジプシーたちの音楽と舞踏に酔い痴れる

    まるで、夢の中で映像と音楽に痺れて金縛りになっているような、素敵な作品。 舞台は東欧、ルーマニアの《トランシルヴァニア》地方。 私は、映像でさえも、初めて目にする地方だった。 ハンガリーの人々が《森の彼方の国》と呼んだそうだが、すばらしい映像美がトランシルヴァニアを、より森の彼方の幻想的な風土に見せてくれた。 山と森と荒野、それ以外には何もない寒々とした自然。 そして、そこに、ほんの一握りの町。 映像は、荒涼としたわびしさを、ひしひしと感じさせてくれる。 森の夜や雪の荒野には、原始的な神秘性さえ見え隠れしている。 主人公の女性は半ば狂ったように、逃げ去った恋人の姿を求めて最果ての異郷の地トランシルヴァニアにやってくる。 恋人に冷たく捨て去られたにもかかわらず、彼女の心の炎は激しく燃え盛る。 その炎の情熱と、ジプシーたちの情熱的な音楽が見事に相まって、すばらしい作品を醸し出した。 ジプシーたちの羊の毛皮をまとった珍しい祭りや、皿を床に投げて叩き割りながら狂おしく音楽に陶酔する激しい舞踏に、目を奪われてしまう。 やたら忙しいだけの現代から逃走して、主人公のようにジプシーたちの魅惑的な音楽世界にどっぷりと身をひたしたくなる作品だ。 極限まで削ぎ落とし寡黙に近づけた会話が、白い空間を生み出し、ロマ(ジプシー)の音楽と舞踏の美しさを際立たせている。 おもいっきり、心癒される傑作だ。

  • bon********

    3.0

    トランシルヴァニアという楽園の愛

    トランシルヴァニア。エキゾチックで惹かれる地名、そしてタイトルです。 映像イメージ素晴らしかったです。テオ・アンゲロプロス的なのかも。雪の荒野のシーン、チャンガロがシャンデリアを野原の木につるし灯すシーン、ロマたちの歌い踊るシーン、いやいやどのシーンも巣晴らしかった。 もちろん音楽も魅力的でした。力強く情熱的で、ちょっと哀愁で。俳優陣もいい。個人的には、アミラ・カサールに魅かれました。物語の中でも、アミラ扮するマリーがジンがリナを連れて帰ろうとして、見失ってしまうところが印象強く、好きです。 映像も音楽も役者もロケーションも、映画としての素晴らしさに満ちてるのに、何故かもうひとつだったのは、お話かなあ。というかお話の構造。かな、、、。 このレビュータイトルで、楽園の愛、なんて書いてしましましたが、なんかね。特殊な場所でさ迷い癒されるのって、タヒチの恋(そんな映画無いけど)みたいなのと構図的には似てて、ファンタジーな気がして。ただ荒涼とした地ではあるけど、隔離された、別世界であるところは同じだと思えてしまうのです。シリアスなのに御伽噺っぽいというか? この映画は今の時代につながっているのでしょうか。ノー、だと思います。今の愛と共鳴するでしょうか。ノー、じゃないでしょうか。個人的にはフォークロアでナイーブ過ぎるものは好きでないせいかもしれませんが、どうも迫ってこなかったです。なんか、愛の逃避行みたいで、、、、。ちょっと古い感じがするのでした。こういう構図の映画って、一昔かふた昔前の日本映画とかに結構あった気がします。 20006カンヌのクロージング作品だそうですが、この年は、パルムドールは「麦の穂をゆらす風」で(これは、「戦場のピアニスト」の時のポランスキー的K・ローチ功労賞みたいな気もしますが)、「バベル」、「街のあかり」、「ボルベール」とやはりなかなかの作品がそろっています。やっぱりこの作品では、受賞までは行かなかったか、、。 そんなこんなで、☆3つにさせていただきました。惜しい一作です。

  • ese********

    4.0

    ンー!ンー!ンー!エビバディパッション♪

    スープ、麺、具三位一体となって初めて完成するラーメンの様に 映像、音楽、演出さらにはキャスト、スタッフの情熱までもが 四位一体となって完成された一品、いや逸品です 愛する男を捜すため世界の果てまで旅する女性のロードムービー 最愛の人に捨てられた異邦の旅人ヒロイン、ジンガリナ 様々な文化が行き交い他民族が共存し 「森の彼方の国」と言われる神秘的なトランシルヴァニアは 魂の再生のはうってつけの場所かもしれません 全編に渡り断り無しに突撃してくる ロマ(ジプシー)など東欧の民族音楽の 情熱的な旋律が心の隙間に染み渡ります 極力セリフを削り言いたい事は映像から感情は音楽とダンスから やんなるぐらい情熱的に伝わってきます 叩き割れる皿 視界を防ぐ雨 撥ねる泥水 空を埋め尽くすカラス 舞い上がる布団の羽根 すべてが傷付きやすく弱ったジンガリナの 喜怒哀楽の怒哀部分の悲しいまでに情熱的な描写です 途中で旅のお供になる謎の男ジャンガロ 詐欺はするし洗礼の儀式はインチキだと言って金払わないし シャンデリアを一般の人から買って勝手に電線から電気を拝借したり 料理する野菜は鷲掴みにして潰すし ジンガリナの出産に何も出来ない自分の不甲斐なさにイライラしながら 吸う煙草の向きが逆だったり、それでも吸い続けたり 雇った楽団には「音楽は生きる力だ、苦しむもんじゃねー」 と一蹴されたりとほんとに不器用で愛想は無いが楽しいやつだ ジンガリナに喧嘩をけしかけたりもするが 彼なりに情熱的に暖かく見守っていたのだ 絶望、孤独、空虚から解き放たれたジンガリナが 辿り着いた世界の果てとは? ジャンガロの行くすえとは? 最後に見せたジンガリナの深い慈愛に満ちた笑顔は 聖母マリアを見る様でした 人は誰しも愛を捜す旅人なんだろうな

  • cs5********

    3.0

    出直してきます

    むさくるしいが色気のあるおっさんビロル・ユーネル見たくて観た。 『ガッジョ・ディーロ』は好き!って答えられたのに… 何故この作品は即答できないんだろ。 同じようなジプシーのロマの話なのに。 なんでだろう、、、と問いかけすぎると、あのフレーズが頭を横切るので止めよう。 出直してきます。涙

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
トランシルヴァニア

原題
TRANSYLVANIA

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日