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トランシルヴァニア (2006)

TRANSYLVANIA

監督
トニー・ガトリフ
  • みたいムービー 53
  • みたログ 99

3.81 / 評価:21件

ンー!ンー!ンー!エビバディパッション♪

  • lotus さん
  • 2007年10月22日 3時20分
  • 役立ち度 25
    • 総合評価
    • ★★★★★

スープ、麺、具三位一体となって初めて完成するラーメンの様に
映像、音楽、演出さらにはキャスト、スタッフの情熱までもが
四位一体となって完成された一品、いや逸品です

愛する男を捜すため世界の果てまで旅する女性のロードムービー

最愛の人に捨てられた異邦の旅人ヒロイン、ジンガリナ
様々な文化が行き交い他民族が共存し
「森の彼方の国」と言われる神秘的なトランシルヴァニアは
魂の再生のはうってつけの場所かもしれません

全編に渡り断り無しに突撃してくる
ロマ(ジプシー)など東欧の民族音楽の
情熱的な旋律が心の隙間に染み渡ります

極力セリフを削り言いたい事は映像から感情は音楽とダンスから
やんなるぐらい情熱的に伝わってきます

叩き割れる皿
視界を防ぐ雨
撥ねる泥水
空を埋め尽くすカラス
舞い上がる布団の羽根

すべてが傷付きやすく弱ったジンガリナの
喜怒哀楽の怒哀部分の悲しいまでに情熱的な描写です

途中で旅のお供になる謎の男ジャンガロ
詐欺はするし洗礼の儀式はインチキだと言って金払わないし
シャンデリアを一般の人から買って勝手に電線から電気を拝借したり
料理する野菜は鷲掴みにして潰すし
ジンガリナの出産に何も出来ない自分の不甲斐なさにイライラしながら
吸う煙草の向きが逆だったり、それでも吸い続けたり
雇った楽団には「音楽は生きる力だ、苦しむもんじゃねー」
と一蹴されたりとほんとに不器用で愛想は無いが楽しいやつだ
ジンガリナに喧嘩をけしかけたりもするが
彼なりに情熱的に暖かく見守っていたのだ


絶望、孤独、空虚から解き放たれたジンガリナが
辿り着いた世界の果てとは?
ジャンガロの行くすえとは?

最後に見せたジンガリナの深い慈愛に満ちた笑顔は
聖母マリアを見る様でした


人は誰しも愛を捜す旅人なんだろうな

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • ロマンチック
  • 絶望的
  • 切ない
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