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ビジネスマン必勝講座 ヤクザに学ぶ交渉術 (2007)

監督
佃謙介
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3.33 / 評価:3件

高尚な交渉

  • 諸星大五郎 さん
  • 2007年10月25日 1時20分
  • 閲覧数 317
  • 役立ち度 33
    • 総合評価
    • ★★★★★

 レンタルショップに何気にならんでいたので、おバカな臭いがして即、借り出し決定。

 4つのパタンのヤクザの交渉がなかなか渋い俳優さんを使っての芝居仕立てになっていて、面白かった。

 ヤクザ対ヤクザの交渉。
これは、ヤクザが、ヤクザ金融の借金を踏み倒す交渉の解説付きテキスト。 長門裕之さんおもしろいなぁ、狸オヤジぶり。
相手は遠藤憲一さんの若頭。
憲一若頭「だから、ヤクザじゃなくとも、この手形を振り出したのはあなたなんだから、法的に支払う義務があるでしょう」とまっとうに借金返済を長門親分に迫るが
長門親分「これは表社会の話なのかい。裏社会の話だろ。」
と法的劣勢を一気にわけわからん理屈で挽回する。
どはぁ! だからビジネスマン必勝講座なんでしょ、これ。
こんなんでカタギが謝金踏み倒せるわけないじゃん。
爆笑の諸星家。憲一若頭これじゃかわいそすぎ。

 第三話は小さな一家の親分、斎藤洋介さんが主役。
洋介親分はいんちき盗聴器を大きな組織の暴力団に売りつける。
まぁ当然クレームがくるわけだ。「金は払えん」と。
相手組織へ乗り込む洋介さん。山高帽がなかなかかっこよろしい。
相手の親分「こんなまがい物売りやがって、金は払えん!」
洋介親分「買ったといいましたね。買った物は金払っていただくのがあたりまえでしょう」
ぶははは、なんて幼稚なんじゃ。
これって子供のころ
「ニッキ飴ください」
「はい。50円だよ」
「なんで、お金はらわなきゃならないの。いま「ください」って言ったじゃん」
と、駄菓子屋のばあちゃんに因縁つけてた私といっしょじゃん。

 洋介親分、最後は開きなおり。
「こんなことで、大きな組が、こんな小さな組を相手に戦争になっていいんですかい。それで一家の対面が保てるんですかい」
というヤクザにしか通じないだろう交渉術を駆使し、相手の親分から
「それも、そうだな。今回は、支払ってやる」
という譲歩を引き出す。

だははははは… だ、だから、ビジネスマン必勝講座なんでしょ。
こんなのはカタギの世界で通用しないってなんど言わせるんじゃ。

 このほか、ヤクザ対消費者金融・ヤクザ対詐欺師のディベートテキストがあるが、詐欺師の温水さん、いい味だしてます。

 さて、書店に、なんたらの法則とか、なんたらの心理学とかいうビジネスマン向けのマニュアル本がならんでいるコーナーがある。よくわからんが、これはそのDVD化ということだろう。
30代のころ、おバカな私は、手当たり次第購入して、そういうビジネス本を読んでいたことがあった。もう50の声が近い今になってふりかえると面白いことに気がついた。
 寧ろテレビも新聞も読まなくなった今の方が、仕事が順調なのはどうしたわけか。
 そういう本をむさぼるように読んでいても仕事の不安なんて解決しない。仕事もプライベートも自分らしくあっていいと、自分を認められる心の力があってこそ幸運も呼び込めるというものなのであって、テキストいくら読んでも、対象の現象は生き物だから、ビジネスの世界では役に立たんのだ。それより商業英会話でも習った方がはるかに役立つ。

 その意味で本作、そういうサラリーマン向け教則本そのものをおバカネタにしているという点で、私は好きだった。

でも、まさか、この交渉術。
明日から使う人はいないだろうなぁ。

詳細評価

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