全編にブルースを感じる異色のドラマ
- ポルティ さん
- 2019年11月30日 16時19分
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これほどDVDのジャケイメージと内容がかけ離れた作品も珍しい。セックス中毒のギャルを鎖で監禁する大男の話とはいったいどんな変態系映画なのかと思ってしまうが、実態は一風変わったまさかのヒューマンドラマである。
痩せてセクシーになったクリスティーナ・リッチが実に良い。ほとんど半裸に近い演技だが、何回か脱いでくれるシーンもあるので男の観客どもの期待を満たしてくれて嬉しい。
ただ個人的嗜好で言うと、ドラマよりも音楽の良さの方が断然印象に残った。全編にわたってブルースがあふれる音楽映画とさえ言って良い。
サミュエルは吹替なしでギターと歌を披露しているが、そっちでも十分食っていけると思わせるたいした腕前なのには大いに感心した。サミュエルほどの大物黒人スターになると、黒人の労働歌だったブルースが何たるか本質をよく理解しているということだろう。
まあアイデアは面白いが、例えば行動矯正のために鎖で繋ぐ件などは脚本に唐突感もあり、個人的には完成度は今ひとつの印象。ただ観る人によっては意外とイケるかもしれないが、このジャケでは観てもらうこと自体を自ら拒否しているようなものなので、ちょっとプロモーションで損をしたかもしれない。
まあ、どのみちヒットはしなかっただろうが・・・
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