潜水服は蝶の夢を見る (2007)
LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON/THE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY
- 監督
- ジュリアン・シュナーベル
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気管切開なのに歌が歌えた
- mis***** さん
- 2019年6月15日 2時26分
- 閲覧数 1591
- 役立ち度 5
- 総合評価
看護学生のときに一度みて、脳外科ナースになって3年目の今また見た。
脳疾患で長期入院する多くの患者さんや家族を見てきて、以前よりも、主人公の浮気男的な部分を嫌悪しすぎることなく、発症してからの生き様をニュートラルに捉えることができるようになった。
ただ、奥さん(元?)への感謝や敬愛の言葉はなんらかの方法で作中表現して欲しかった。
飛行機で席を譲った人への後悔や申し訳なさはあんなにじっくり語っているのに。
脳性麻痺の見えている感じている世界を、すばらしい演出で表現できている。
最後の方、気管切開なのに声が出たりするようになっていたけど、気管チューブのカフの空気抜けで呼気が口の方に漏れるようになっていたのかなと感じた。そのせいで、唾液や痰が肺に直接たれこんで、肺炎再発、出版後10日でお亡くなりになったのかな?
脳外科ナースとしては、患者さんが感じていること考えていること言いたいことを、言葉以外の情報から汲み取って、なるべく正確に理解しようとする姿勢を続けることが大事だなとあらためて感じました。
それに、フランスの医療者の声かけすばらしい。さすがユマニチュードの国。
詳細評価
イメージワード
- 勇敢
- 知的
- 絶望的
- 切ない
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