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相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン (2008)

AIBOU THE MOVIE

監督
和泉聖治
  • みたいムービー 345
  • みたログ 3,275

3.61 / 評価:1,569件

感動できるわけがない

  • lkj***** さん
  • 2019年5月16日 22時01分
  • 閲覧数 217
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

まずこの犯人は、非常に悪質な計画的大量殺人犯です。国と違って国防という理由もなく、100%私怨です。

国が隠蔽した情報を明かして、息子の名誉を回復したいみたいな流れに最後はなっていましたが、それだけならこんなに殺し回る必要はなく、結局こいつは復讐がしたかっただけの生まれ持っての殺人鬼基質だっただけです。

最後は娘に安心してもらいたかったみたいなことになってましたけど、父親の自分が大量殺人犯になって安心できるわけ無いでしょう。シナリオがおかしすぎです。娘の反応もおかしく、父親の行動に感動している場合じゃないでしょう。親が人殺しになっちゃったんですよ。

それでもここまでなら、犯人の頭がおかしかったで済む話で、ミステリーとかサスペンスには異常な基質の犯人も多いのは確かですし、それはそれで面白いわけです。しかし最悪なことに、この作品では何故かこいつを感動させようと強引に誘導してきます。余命が短いとか、西田敏行の演技とか、音楽で強引に感動させようとしてますけど、辻褄の合わない最低の人物設定でただただ気持ちが悪くなるばかりです。西田敏行って、なぜかこういう配役が異常に多い気がするのですが。

犯人以外の部分もかなりおかしいです。メモは取っていませんでしたが、杉下の推理は根拠が無いものが目立ちます。可能性を考慮せずに、勝手に決めつけて勝手に動いてます。またこれほど大きな事件にもかかわらず、杉下にしか情報を回さないやつがいたり、杉下もその情報を公開しなかったりと、興ざめもいいところです。リアリティがまったくないです。

物語に深く関わってきたチェスは、はっきりいって必然性がなく、それっぽいシナリオに見せるために無理やり入れられただけです。犯人との知能バトルみたいにしたかったのかわかりませんが、これではチェスで遊びたかっただけの愉快犯の範疇です。そもそも犯人の目的を考えるなら、こんな遊びをやる必要もなかったわけです。また、SファイルのSはステルスメイトだろうなんて推理してましたけど、チェスのやりすぎで頭がおかしくなってます、名前つけたのはチェスに関係ない人ですよ。チェスっぽくすればかっこいいなぁ、と脚本家が思ったんでしょうね。

実行犯だった息子の知り合いも、あれだけ動いていたのにあっさり死んでしまいました。重要人物だったのでもう少し何かあっても良かったでしょうに、何がしたかっんでしょうかこいつも脚本家も。

あとはSファイル公開の下りですね。これもひどい内容でした。国の重要な情報を、あんないっときの感情で、個人の判断で公開していいわけないでしょう。それでも政治生命を捨てて正義を行ったと言うならまだわかりますが、そういう覚悟が微塵も感じられないのがダメです。フフン、と格好つけたまま、してやったりという顔です。政府=悪で、悪をギャフンと言わせるのかかっこいいみたいな、極めて幼稚な流れでした。

ミステリーとしてもひどいものです。なんの信憑性もないチェス遊びをしているだけで、事件がほとんど何も進展しません。かき回されるだけでほとんど何もできてないんですね右京が。こういう頭脳戦はどこかで犯人を出し抜いたりできないと面白くないんです。

それでも頑張って犯人の痕跡を見つけようとしていましたが、その長い捜査の最後に待っていたのは、「ある女性が、ふと犯人の場所を思い出して事件解決」でした。ミステリーとしては文句なく最悪です。ここまでひどいのはめったに見られないです。チェスも頭脳戦も全く関係ありません。

息子の知り合いも、出てくる意味が全くありませんでした。ただ安っぽいどんでん返しをしようとして失敗しただけです。真犯人が別にいるというどんでんがえしは、そいつだけでは犯行に矛盾がでてきてしまう場合に生きる設定なのです。例えばアリバイがおかしいとか、身体的にそいつには不可能とか、頭が良くないのでそいつには無理だとかです。でもこの作品はそういう伏線、説明が何もありません。全部西田敏行がやったということにしても全く問題がないわけです。一体この脚本家、何が書けるのでしょうか。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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