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ミヨリの森

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5.0

ネタバレ優美な大自然の描写。等身大のヒロイン。

ジブリ映画の最高傑作『ナウシカ』、『もののけ姫』 には、無論、かないませんが、この映画は、大自然の 美しさをユニークな妖怪たちと一緒に描いていて、 観ていてとても楽しく、親近感が感じられる傑作に 仕上がっていたと思います。 大自然の中で生きていた我々の祖先は、自然と一つ、 自然の一部として、大自然の住人(動植物)たちと 共存、共生していました。しかし最後は共生できずに、 危険な火に魅入られて、大自然を飛び出して人工の 時空間を造りはじめます。 我々の人工都市とは、『ヒト族しか幸せに、自由に 暮らせない偏狭な時空間』です。大自然に生きるもの たちは、人工都市では暮らせません。 我々ヒト族は、気を付けないと、身勝手な独裁集団、 侵略集団になってしまいます。 この映画は、身勝手な侵略軍と化した人々を、森の 精霊の代表から選ばれた一人の少女が痛快に戒める 物語です。でも、全然、嫌味は感じられません。 身勝手な人々の何人かが、自分達の≪罪≫を悔いて 途中で反省する、寝返る、という展開なら、更に 素晴らしい映画に仕上がっていたのではないか、と 想像してしまいます。

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